千年王国978年目、崩壊の前兆と愛について

作者 みりあむ

神聖なる悪魔の書

  • ★★★ Excellent!!!

かわいい悪魔と厳しい天使たちが紡ぐ、とっても残酷なお話です。


……すみません、大嘘です。めちゃめちゃ深い話です。

登場するキャラクターの多くがセックスします。
これは困ります。性別を超えてセックスしまくるのです。
人間じゃなくても、身体がなくてもするんです。

テーマは「愛」。とても困ります。マジで神様ってなんなんですかね。
唯一神の世界って、突き詰めて考えたらこんな感じなの?
確かに「道徳」ってのは人間が産まれる前からあったわけじゃないけどさ。
天使も悪魔も完璧な存在のはずなのにみんな悩みまくって、暴れて、セックスする。
中にはセックスしない存在もいます。でもたいていします。

そして、この書には全てがある。

幸せとは何か? 体とは心とは、異性とは自分とは何か?
美とは智とは魂とはなんなのか? なぜ私は嫉妬し、何をもって誘惑にかられ、どんな存在に無償の愛を注ぐのか?
自由とは? 運命とは? 完全とは?

最後の章までたどり着いたとき、あなたは世界を形成する理を俯瞰してみることができるようになっていることでしょう。

そして最終話。この『神聖なる悪魔の書(かわいい)』を手にして良かったと思うはずです。きっと。

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