少女はポンコツなので謎が解けない

　美術部の部室で発見された血まみれ首なし。通称『グレートマザーの怪事件』。解決するために捜査に乗り出す風紀委員。それは雑用ばかりで満たされていなかった新米風紀委員のマナカに任された最初の担当事件。しかし、彼女のポンコツさ故に彼女だけではなく組織そのものが危機にさらされてしまう状況に。最後に笑うのはマナカかそれとも……。

「わたしはやってみたいな」
「迷惑行為だということを自覚しろ」
「疑えと言うわけではありませんが、疑うなというわけでもないということですよ。まだ、ぼくらはなにもわかっていないんですからね」
「まったく。ポンコツなのに無茶しちゃって」
「貴様の無能のせいでな、新人」
「失敗だよ。ポンコツちゃん」
「お願いします……死なないでください。お願いします」
「お疲れ様でした」


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