第八話〜やぶへび

 高校の制服に黒い日傘。銀髪と大人顔負けの豊満なボディ。あそこでだけ異世界なのだと言われたほうがよっぽど安心出来るほど、切り取られたか額縁のような違和感を放つ空間。彼女がそこに居るだけで芸術家の作品かと疑いたくなるその空間を、香海未は躊躇いなくぶち破った。


「と、戸乃上さん……? す、すみません、私、今から用事がありまして……」


 わかりやすく赤面し狼狽する明園さん。昨日の態度からして、もっと毅然として香海未を拒否してるのかと思っていたが……これではただの恋する乙女だ。


「学校行かないの?」


「ふぇ!? い、行きますけれど……」


「じゃあ一緒に行くしかないね!」


「い、いや、あのそれは……」


「え、いやなの……?」


 あー、これは露骨に避けられてますねー。というか香海未、よくまぁこの状況でめげないで居れるな。と思いかけたが、


「そんなわけありませんわ!!」


 嫌よ嫌よも好きの内というか……。なるほど、こんな所でめげては、香海未も諦めない。


「なら一緒に行こう!」


 そうなるよなー。まぁ、仕方ないフォローしよう、とは思うんだが、如何せん戸惑う明園さんが可愛すぎて止めようという気が起きない。ずっと見ていたい。


「わ、私……」


 さて、これからどう言い訳をして香海未から逃げるのか。藪をつついたら蛇。ということわざもあるから、変な言い訳は逆効果にもなるところだが……いや、遊んでるんじゃないぜ? 明園さんの出方を知っとかないと、フォローも何も出来ないからな。


 おどおどして、今にも日傘を手放してしまいそうなほど震える明園さん。そうやって思考して、捻り出した回答はこちら。


「──ペットの錦ヘビが脱走してしまい、学校へ行ってしまったかもしれませんので、探しに行かなければなりませんの! 危険ですので、どうか一人で行かせて下さいませ!」


 藪をつつく前に蛇が出てきてしまいましたねぇ……。いやいや、こんな大胆な言い訳、産まれてこの方はじめて聞いた! これはホワイト企業も騙せない!


「え、それやば! 大変だね!」


「信じた!?」


 そうだった! 香海未は馬鹿な子だった!!


「そんなの余計に一人に出来ないよ! 一緒に行って、安全を確認しながら登校しなきゃ!」


 香海未がまともな事を言ってる気がするが、命懸けでもしっかり登校するのが前提なあたり、大分まともじゃない。完全にブラック企業。ちなみに、台風とか大雪でも登校しろとほざく学校はブラックだと思うんだ。


「いけませんわ! ウチの子、ジンギスカンは、人だって食べてしまいますもの!」


 言い訳も酷ければネーミングも酷い。


「食べるの逆じゃないの!?」


 やっぱり戸乃上のツッコミがまともだ!?


「でもそれならもっとダメ。一人に出来ないよ!」


「あ、あぅ……」


 これはダメだ、このお嬢様はお嬢様が持ちがちなしたたかさを殆ど持ち合わせていないか、香海未に対しては使えないようだ。甘やかされて育ったのか、香海未にそれほど心酔しているのか。


 目をぱちくりさせて次の手を思案する明園さん。その姿こそ目に焼き付けておきたいほど可愛らしかったが、タイムアウト。そろそろ手を貸さなければ、信頼を損なう。美女からの信頼とは、築くのは難しいくせにガラス細工だから、驚くほど容易く無かった事になって、取り返そうとすると指を切って痛い目を見るものだ。


「あー、そういえば、勝又から連絡が来てたな。なんか、動物変死体騒動の犯人らしき変な生物の影を見つけたかもしれないから、手伝ってくれないかって。それのことかもしれん」


 口裏合わせは、後でLINE……では、ひょっとした拍子に香海未に見られるかもしれないから、Twitterのダイレクトメッセージで本人に頼んでおこう。


「え」「ほぇ?」


 二人揃って驚いていた。こら、明園さん。君は驚いちゃいけない。


「まだ決まったわけじゃないんだが、明園さん。良かったら確認がてら着いてきてくれないか。目撃情報があった場所を見てきたい」


「えっと、その」


 未だに戸惑う明園。どうやら、彼女はこのことに関しては無力だと思った方が良さそうだ。なに、トラブルの際に無双の活躍をするというのは、男の本懐というもの。多少割を食うのは、むしろ歓迎すべきだろう。


「戸乃上は何が起きるか解らないし、もし遅刻しそうな場合、担任に言い訳するためにも、先に登校しておいて欲しい。頼めるか?」


「え。えー? 私もあーちゃんと居たい……」


「俺も香海未と居たいんだがな、残念ながら事情が事情だ」


「むー。あーちゃんに手を出したりしない?」


 頬を膨らませるのやめて欲しい。つつきたくなる。


「出せないさ。俺がチキンな事は知ってるだろう?」


「たしかに」


 食い気味で即答するのやめて欲しい。自分で言っといてなんだが、傷付くんだぜ?


「……じゃあわかった。学校で待ってる」


 若干不貞腐れた様子の香海未も可愛い。本当なら抱き締めてしまいたいが、言ったように俺はチキンだ。きっと、香海未を抱き締める事は一生、俺には出来ない。そう思えるくらいにはチキン。


「そうしてくれ」


 笑うべきではないと解ってるのに、笑ってしまう。愛しい人と会話をすると、やたら穏やかな気持ちになるのはほんとなんなんだろうな。美少女は興奮作用も多量に含むが、精神安定剤も入ってるからヤバい。でもやっぱり興奮作用のほうがヤバい。


 そうして去りゆく香海未。俺と明園さんは、少し道を外れた。


「……少し無理があったか?」


「いえ、助かりましたわ」


 安堵に肩を撫で下ろす明園さん。俯いて前髪に隠れた瞳は、やたら疲れている。


「信頼されておりますのね」


「ああ、いや、そういうんじゃないさ」


 香海未が去っていったほうを眺め、ある日を思い起こすかのような遠い目をしてみる。こういう憂いを帯びた表情は庇護欲をくすぐると聞いたので、是非ともどこかで使ってみたいと思ってたんだ。中々に恥ずかしい。


「そうですか」


「まぁ気にしなくていい。それはそれだ」


 そう告げて明園さんへ視線を戻すと、彼女は俯いたままだった。俺の方なんて全然向いてない。誰も見てないのにキメ顔してた俺。やだなにこれ、めっちゃ恥ずかしい。


「ちなみに、ペットの……マトン料理みたいな名前の錦蛇っていうのは、本当に脱走したのか? だとしたら大問題なんだが。というか、本当に飼っているのか?」


「飼っているのは本当ですが、脱走はしていませんし、マトン料理ではありませんわ。モンゴルの英雄から取った名前です」


「ああ、聞いた事あるな。チンギス・ハーンだったか。……いやでも、その名前にすることに抵抗とかは無かったのか?」


 美味しく食べるどころか錦蛇は捕食者だ。こちらが美味しく食べられてしまう。


 俺の質問に、明園さんはフフっと、口元を手で隠しながら笑った。


「ジンギスカンという料理は日本発祥で、ペットは私が産まれるよりも前、お父様が結婚する前から飼っていたのですわ。錦蛇の寿命は二十年から三十年。日本に同名の料理がある事は知らず、日本へ来る事になる事も知らないまま名付けたそうです」


「そうなのか。……え、ジンギスカンって日本料理なのか……?」


「ペットと同名の料理があると聞いて、お父様が色々と調べましたの。そしたら、日本発祥だと」


「ほー。それは知らなかった。なんか面白い話だな、それ」


「改名しようかと、お父様も頭を抱えておりましたわ」


「それはそうだ。どっちが食べるのか解ったもんじゃない!」


 少し大袈裟に驚いてみせると、明園さんはまたも軽く笑う。父親を思ってか、ペットを思ってかは知らないが、気分は晴れたようだ。


「おっと」


 話も一区切り着いたところでスマホを起動させる。Twitterを開き、勝又にDMを送るためだ。あいつのアカウント名は「のぼるよコテラ山」。なんかボルダリングをしている女の子のマンガイラストがアイコンだ。奇抜なのですぐに見つかる。しかし本名である勝又芳樹の原型はどこにも無い。


 純白の色気bot『ジュース奢るから、何も言わずに「俺は変死体の犯人探しを手伝った。犯人は蛇かもしれないが見つからなかった」て事にして、香海未に説明しといてくれないか』


 返信はすぐだった。


 のぼるよコテラ山『あいよ。


 ん? 俺は何も言わないのか? 説明すんのか??る?』


 純白の色気bot『る?』


 のぼるよコテラ山『誤字った』


 DM終了。


「それじゃ、適当に時間潰すついでに、今後についての話をするか」


「そうですわね。……その、お恥ずかしいのですが、私は香海未さんの前だと……あんななので」


「ああ、まぁあれは予想外だったな」


 可愛いらしい明園さんを思い出すのと一緒に、今後への不安が綯交ぜになって、苦笑いになってしまった。変な笑い方になっていなかっただろうか。


「しかし、今後はもう少し上手くやる必要があるから、どうやって適度な距離を取るか、そこも考えなきゃいけないな」


「ふむ。なぜだ?」


「何故って。おいおい、そんなの決まってるだろ。香海未はああ見えて全然気遣いとか出来ないから、はっきり言わないとドンドン近付いてくるぞ」


「戸乃上に近付かれては困るとは、どういった了見なのだ?」


「それは……」


 うーん。これは完全にあれですね、果てしなく深い墓穴を掘ったというか、地雷原を砂遊びをしてしまった感じ。


 視線を向けた先。明園さんの斜め後ろ。僅か先にある住宅の塀の向こうから、長い黒髪を揺らす、鋭い視線の女が出てきた。


 神辺千勢登こうのえちとせ


 その視線は、悪人を引きずり出した執行官かよと言いたくなるほど、明確な怒りを滲ませている。


「おいおい、盗み聞きとは関心しないな。まさか後を着けていたのか」


 話をすり替えようと神辺の非を主張してみるが、そいつは堂々と腕を組み、答えた。


「偶然だ。通学路なのでな」


 やべー、初手から反論のしようが無い。そうだ、ここは通学路。学生なら、むしろ通っていないほうがおかしい。でもそれより、俺のこの脚の震え具合よ。もう人体としておかしいレベルでガクブルしてるぜ。


「それで、明園は戸乃上の友人であったと聞き及んでいる。確かにバンドの話はご破算になったものの、だからといって仲間はずれのような扱いは不当では無いか?」


 うん、もっともだ。確かに不当も不当。しかし、俺はひとつ、やたら飲みにくい唾を無理矢理飲み込んで答える。


「明園さんは、色んな人に当たり良くしている。戸乃上に対してもそうで、戸乃上にだけ特別仲良くしてたわけじゃないんだ」


「ふむ。それで?」


 間違えれば、場合によっては命が無い。最悪、明園さんが吸血鬼とバレれば、被害はどこまでも拡大しかねない。


「ここでひとつ、例え話をしよう。なに、誰でも一度は身近に起きた事がある話だと思う」


「言ってみろ」


 聞いてくれるのはいいが、いちいち怖いんだよこいつ。首傾げんな、殺気かと思うだろ。


「ある女が皆に人当たり良くしてたら、そんなつもりは無かったのにとある男子が『この女、俺の事好きなんじゃね?』と勘違いし、告白に至った。しかし女はそんなつもり全然無かったから断った。……とてもよくある話だと思うから、身に覚えがあるだろう?」


「無いな」


「え」


 嘘だろ? 中学生で殆どの男が経験する事じゃないの? 俺なんて何回も経験したんだよ??


 神辺は堂々とした態度のまま言い切る。


「──元より私に友人は無いのでな……」


「……………………ごめん」


「構わん。続けろ」


 ……こいつこんなキャラだったのかよ……ちょっと憂いを帯びた遠い目すんなよ、なんか庇護欲がそそられて仲良くなりたくなっちゃうだろ。


 友達が居ないという神辺にここから先の話は無意味ではないかという疑問は押し殺し、俺は続ける。


「ともかくだ。そういう事があると、もしその男と女が友達だったとしても、殆どの確率で疎遠になる。距離を取る事になるんだ。実は、今回のバンドの話が、香海未と明園そんの間でのそれに当たる」


「……解らんな、色恋に発展しえないならば関係に意味は無い、ということか?」


「いや、そうじゃない。考え方は人に拠るだろうが、気遣いの現れなんだ。女側は勘違いさせる行動は控えようとして、何を話せば良いのか解らなくなるし、男側は下心があると伝えたようなもんだから、恥ずかしいし怖がられそうだから声を掛けにくくなる。とかだと俺は思っている」


「貴様は性善説派か」


 性善説。人は産まれながらに善人である、っていう考え方だったか。残念ながら俺はそうじゃない。ふるふると首を横に振る。


「人の本心ってのは、必要以上に踏み込むと、大抵が後ろめたい感情を隠してるもんだろう? 適度な関係を保つと、皆が良いやつに見えて、人生が楽しくなるんだぜ」


「…………」


 適当にでっち上げた言い分だったが、神辺は何かを考え込んでいる。もしやこれは、話題をぼかす事に成功したのか……?


「まぁともかくそういうわけで、だ。明園さんとそれなりの信頼関係があると勘違いしてしまった香海未を、これ以上勘違いさせないために、少しずつ距離を開けていくのが、お互いのためなんだ」


 ここでひとつ、明園さんに視線を向ける。彼女は、思ってもないことをでっち上げられ、尚且つそれを否定するわけにもいかない立場からか、弱々しく俯いていた。でも、ここは我慢して欲しい。伝えていないが、俺達の命が掛かっている。


「……はい。そうなのです」


 小さくではあるが、頷いてくれた明園さん。よかった。これで事態は丸く収まる。


「なるほど。理解した」


 神辺も、どうやら頷いてくれたらしく、


「故にこそ、はっきりと言おう。納得出来ないと」


 そんな感じの事を、強い口調で言い放った。


 うーむ。


 理解されてない!!


「伝えるべきだろう。嫌ならば嫌と断言すべきだ。曖昧模糊あいまいもことした感情は都合よく雲散霧消うさんむしょうなどしない。それは何かの死骸のようにやがて腐り、悪臭を放ち、異形の物へと姿を変える。そうなる前に埋葬すべきだ。首の皮一枚も繋がっていないなら、しっかりと留めを刺してやるべきだ」


 何を言ってるのか若干よく解らなかったが、ようは望みが無いならそう伝えてやれということだろう。そうでなければやりきれないからと。なんなのこいつ熱血漢なの?


「いや、だがな、神辺」


 実際はそういう話では無い。二人の関係性に問題があるのではなく、近付く事に問題があるのだ。なんとかこいつを黙らせ


「貴様には聞いていない」


「……はい」


 怖いよぉ……。こいつマジで人殺しそうな目をしてるよぉ……。


「明園よ、貴様の本心を問おう。戸乃上は真に真心ある人間だ。本当に嫌いなのか?」


「…………」


 頼む、嫌いと答えてくれ……。じゃなきゃ話がこんがらがる……!


「……はい……嫌い、です……」


 ふぅ、良かっ──


「返答に迷いがあった。一縷いちるの望みはあるようだ」


 鋭いのは視線だけにしてくれよマジで……。


「心から嫌悪しているわけではないとなると、事情があって距離を置きたいということで間違いないな?」


 神辺はそこで一度だけ俺のほうを見て、何かを測るように数秒見つめられ、何事もなく明園さんのほうへ視線を戻す。


 そういえばナンパした女の子から聞いた事がある。武術は一定のレベルを越えると、技術戦肉体戦のみならず、心理戦にもなると。そしてこいつは刀を使う。心理戦に長けていても不思議では無い。


 なら、今の視線だけで、なにもかも見抜かれたという可能性も、有り得る。


「……あ、あなたには関係ありませんわ!」


 うん! 抵抗するのはエラいけど、それものすごく今更なんだ!!


「明園さん明園さん! いや、こいつは香海未と友達でな。その香海未が仲間はずれ、ってことに納得出来てないとなると、存外無関係とも言えないんだよ!」


 刺激しないために穏便に今の好戦的発言を取り下げようとしてみるが、神辺の本性を知らない明園さんはいきり立つ。


「いいえ、この人は先程、友人は無いと言いましたわ! なら、香海未さんとも友人ではありません!」


「たしかに!」


 言ってた! 確かに言ってたから、こいつはこの件に関してマジで無関係だ!!


「……私は、戸乃上とも、友人では無かった、のか……?」


「なんでお前もショック受けてんの!?」


 結構、自分の発言に責任を持てないやつだったらしい。


「いや、しかしだ。不当な仲間はずれというのは、やはり納得出来ん!」


 ショックによろけながらも威厳を保とうとしてるところ悪いけど、俺はお前の尊厳に結構な疑問を抱いてるよ?


「明園。どうかひとつ、無下にする前に、好機を与えては貰えぬか」


 神辺は何故か必死になり、明園さんの肩を掴んだ。


 そして、こんな提案を持ち上げる。


「一度、戸乃上と二人きりで一日遊んで欲しい。そうすれば、戸乃上には好意的であっても問題無いと、解るはずだ」


 え、なんでこいつこんな必死なの? なんかちょっと怖いんですけど……レズ推進派ならマジでやめて欲しい。美女と美女でセッティングされては、世の溢れた男子が可哀想だ。


 ……じゃなくて!


 普通にそれはまずいんだった。


「予定ならば私が調整する。バンドに入れと言いたいわけではない。戸乃上と一度、ちゃんと向き合って貰いたいのだ。彼女の真摯な気持ちを、ちゃんと聞いてやって欲しいのだ」


 まずい。


 それは本当にまずい。


 香海未は良いやつだ。心が綺麗で真っ直ぐで、それ故に遠慮なく、人の心に透き通っていく。


 そして明園さんも、きっとその事を解っている。本当はその心に惹かれていて、既にこれ以上無いほどに好意的だ。だというのにそのような状況になれば──明園さんは、香海未を吸血するだろう。


 だからどうか、どうか明園さんには、この提案を拒否して欲しいのだが……。


「二人きり!?」


 目を輝かせるなぁぁぁあ!!


「その反応。日程の調整に入っても良い、ということだな」


 だめだめだめだめ。それ死人が出るから。最悪の場合、香海未を吸血して殺した明園さんを神辺が始末する事になって加担してた俺も有害判定で処分されるし、良くても暴走した明園さんを止めるために俺が死ぬやつだ!


 なんにせよ、俺は死ぬ。


「わ、わた、私は……!」


「では、追って連絡する」


「あ!」


 人の話を聞かず、神辺は足早に、学校へ向かった。


「…………まじかよ」


「…………ご、ごめんなさい……」


 取り残された俺と明園さんは、力なく呟いた。


「…………なんでこんな事になったんだ……」


「えっと……ジンギスカンの話から……」


「藪をつついたら蛇……か……」


 錦蛇が出てきてくれたほうが、断然平和的だったと思うようなものが出てきてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る