読み終わって、もう一度読み返したくなる。そんな素敵な物語。

幼い頃に母が行方不明になった男子高校生・遥。
クリスマスの直前、幼馴染のカナタに「過去に戻れるんだったら、ママに会いたい?」とタイムトラベルに誘われ……。
しかも、タイムトラベル先にいたのは、まだ女子高生の母親で!?

……正直、サブタイトル詐欺だと思いました。
サブタイトルは軽いけど、作者様の技量で読み味も軽めの文章だけど、中身はむしろあったかくて、じんわりきて、エピローグでは思わず涙ぐんでしまいます!

もう、「遥から彼方まで」というタイトルが秀逸すぎる……。

後半に行くにつれ、作者様がノッて書いているのが伝わってくるような文章で、そこに込められた熱が、読んでいるこちらの胸まであたたかく照らすようで……。

読んで損はない作品です。むしろ、読み始めたのなら絶対に最後まで読み切っていただきたいです!

どうぞあなたも、ハルカナコンビと一緒に、素敵なタイムトラベルへ旅立ってください。

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