時を駆ける親バカ……もとい、親子愛の物語

まるで劇場版アニメを一本観終わったかのような読了感が得られる、映像の喚起力に溢れたエンターテインメントSF小説だと思います!

その中核をなすのは「親子愛」であり、ぜひご家族揃ってご覧頂きたいと思いながらも、性描写があるからなぁと思い直し、いやいや、それがなければ親子も何も存在しないわけで、なるほど、だからこその性描写なのかと新たな発見もあり……ともあれ、本作の面白さは特異なシチュエーションを楽しんで終わりというものではありませんから、どうかじっくりと、最後までお楽しみ頂ければと思います!

……といっても、前述の通り「エンターテイメントSF小説」なので、どこか懐かしいSFネタの数々を楽しむのもありだと思いますし、何より、遥とカナタ……「ハルカナコンビ」の活躍を見守る楽しさを、ぜひ味わって頂ければと思います!

本作には様々な「親子愛」が描かれていますが、一番の親バカは他ならぬ作者だと思いますので、生みの親かからそこまで愛されている『遥かから彼方まで』は、とても幸せな子供だと思います!

本作を読んで得られる感動は、そんな「親子愛」のお裾分けなのかもしれません!

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