滅びゆく世界のキャタズノアール

作者 北条トキタ

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134人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

始まりから不穏な空気で始まる。
誰が悪で、誰が善なのかがハッキリしており、しっかりと立ち位置が確定していることで、要らぬ推察をせずに物語ののめり込むことができる。
加えて、漂う巨悪の気配。
一人の悪は、一人だけのものではなかった。様々な思惑が交錯する、壮大なファンタジー。素晴らしい

★★★ Excellent!!!

人類を危機に追いやる災厄の具現『黒い霧』を巡って展開される骨太な世界観のダークファンタジーは読み応え抜群です。
手に汗握るバトルシーンやそれぞれのキャラクターが抱える想いなど、丁寧に作り込まれていてすぐに世界観に引き込まれました!

★★★ Excellent!!!

第1章だけ読ませていただきました。ゴア描写がやけにリアルで、音の表現がないのに音が聞こえてくるような描写力。世界観に矛盾を感じることのない説得力。そして暗い霧を脳内再生させる表現力。
全てが私にはないので羨ましい限りです。
また、主人公の天然な性格の悪さもしっかりと世界観に馴染んでいていいですね。
主人公の性格の悪さが「こいつは性格が悪い」と書かれていなくてもしっかりと表現されている小説はなかなか無いと思います。
これから先、主人公をはじめこの世界の人間たちはどうなっていくのか。気になる限りです。
時間があるときにまた読んでみようと思います。

★★★ Excellent!!!

序盤から技や戦闘シーンが目立つ、ダークファンタジー物です!
かつての中二心を擽り、思わず技名を叫びそうになったのはここだけの話です(笑)

しっかり読者がついてこれないような設定ではなく、読みやすいのも特徴なのでファンタジー物が初めての方は是非とも見てほしい作品です!

「グラウンドデス」は、個人的にハマりましたね!あとで部屋で動きをつけてしようと思ったのは私だけではないと思いたい←

★★ Very Good!!

本格的なファンタジーですね!
売っている本のようななめらかで明確で無駄のない文章が凄いです!
とても長いお話で、構想と想像、描きたいものが心の中にが溢れているんだな、と感じました。ふだんはファンタジーをあまり読まない私にも、勉強になりました!

★★★ Excellent!!!


非常に引き込まれる導入でした。雰囲気と設定が最初から重厚であると感じられる作品だと思います。多くは語られていませんが、その行動だけで主人公(たち)の立ち位置などがわかり、これから繰り広げられていく物語が楽しみになっていきます。

ぜひ、一度読まれてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

★世界に迫りくる脅威と言われて貴方は何を思い出すだろうか? 圧倒的な軍勢による侵略と言うのはある意味定番だろう。未知の病原体に寄るパンデミックもそうだし、人知を超えた未知なる生命体や存在による無慈悲な蹂躙・殺戮も想定される。それらには様々な形式があるだろう。
★登場人物たちの前に絶対的な絶望感で存在し、物語世界観の根っ子に根を下ろす形で圧倒的存在感を示す形式の脅威がある。それが『世界の終焉』である。どうあがいても、なにを立ち向かってもどうにもならない。主人公たちを含む人間たちはじわじわと生存圏を脅かされ為す術無く滅びゆくしか無い。そうした形式で物語が始まるスタイルを【世界終焉系】と呼ぶ
★代表的な物として、腐海が人類を脅かす〝ナウシカ〟巨人に人間が捕食される〝進撃の巨人〟遊星爆弾と放射能汚染で地上を奪われた〝宇宙戦艦ヤマト〟
★いずれもがスケールの大きい長編ドラマであり、いかに人間が矮小で非力であるかを突きつけながらも、それに対し必死に食らいつき戦いなおも敗北し、それでも再び立ち上がる姿に我々は強い共感を得る。なぜなら――『たとえ滅びると判っていても、人間は尊厳を持って生き残ることを望む生き物だからである』

★本作において人間たちは、魔物を生み出す〝黒い霧〟に襲われて滅亡の危機にある。そして、その黒い霧をもたらすのは50年周期で世界に迫る〝凶星・キャタズノアール〟――だがその因果関係はおろか、対策すらおぼつかない。ジリジリと黒い霧に生存領域を削られる状況にあるのだ。
★だがその黒い霧と凶星についての謎をめぐり、2つの国家勢力が抗争を繰り広げることとなる。それがアールダン王国とギア王国だ。権謀術数が交錯し、時には恐るべき剣技がしのぎをけずりあう。そして追い詰められた人間たちによる集団抗争劇が幕を開けるのである。
★単なる謎解き冒険譚に陥らない、確かなストーリー構成力が光る… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

黒い霧に覆われて滅びゆく世界という設定が絶望的でそれをどう克服するのかという興味を惹かれます。
主人公が圧倒的に強いのも爽快感があります。
次々と強い敵が現れるのですが、戦いの中で新たなる力に目覚めることで勝利します。
最終的な敵がどんな存在なのかは謎ですが、主人公なら勝利するはずという安心感があるので楽しんで読めます。
主人公に恋する女性の存在も気になるところです。
暗い設定ですが、最終的には無残なラストにはならないはず。
カタルシスを味わうためにそこまで付き合ってみれば満たされるはずです。

★★★ Excellent!!!

第六話まで読ませて頂きました。
ダークファンタジーというところで、私自身、マンガで例を上げれば「ベルセルク」、ゲームでしたら「ダークソウル」といった世界観は大変好きなので楽しませて頂きました。
私の作品にも言えることなのですが、こういったシリアス路線の作品は読者側目線になった場合最初の取っつきが鈍くなりがちで、その辺りは同じように苦労をされているだろうなと思います。
文章的にもおかしな点は特に無くしっかりと書かれていますので、安心して読むことが出来ました。

また続きを読ませて頂こうと思います。

★★★ Excellent!!!

 実にマッチョな登場人物とストーリー。恥じらいもなく真っ向勝負で叫び声とともに繰り出される厨ニな必殺技が実に男の子。男臭い物語の中でも、華を添える女性たちは皆美しい。でも漏れなく強い。物理的に。それもまた実にマッチョイズム。ライトノベルなんていう単語が存在しなかった時代の外国のファンタジー小説や、黄金期なんて呼ばれてた時代のジャンプ漫画を読んでるような気分で楽しめるいい意味で泥臭い作品です。

Good!

この作品の特徴は、とにかくシナリオの温度が熱い! これぞ男の世界!
武器の唸る音、ド派手な必殺技、そして現れる強大な敵!
主人公は武骨ながらも、やはり血が滾るタイプで、読者を惹きつけてやまない。
最近(私も含めて)リアルな描写だの、ご都合主義がどうだの、小さくまとまっている小説が増える中、あえて独自路線を走り、さながら漫画のような流れには粋すら感じられる。
中二病を敬遠しがちな君も、敬遠せずに是非読んでみよう。待っているのは本当の男の世界だ!


★★★ Excellent!!!

レビュー書かせてもらいます。

とりあえず言いたいのは、この話、読みやすく、サクサク最終話まで読むことができました。作者の表現力がうまいことが滲み出ていますね…。

ネタバレをしてはいけないので、詳しいことは言えませんが、読めば読むほど引き込まれていく話になっています!

是非みなさんチェックして見てくださいね!

作者の方は更新頑張ってください!

それではー!



★★★ Excellent!!!

本作は、剣と魔法の世界だが、夢や希望の象徴として剣と魔法があるわけではなく、それらは、人類が黒い霧の災厄を乗り越えて生き残るために必要な道具にすぎないものだとして描かれているように感じた。それは何故か。
夢や希望の象徴を他に見たからである。それが主人公だ。彼は頑強である。だが、彼も人の子であることに変わりはない。当然ながら命を懸けて戦う中で葛藤しないわけがないのである。けれども彼は前に進み続けるのだ。その姿が見えるようで胸が熱くなる。読者の皆様には彼がどのように生き残っていくのかを見てもらいたい。わたしはそのように考えている。

★★★ Excellent!!!

自分、普段はダークファンタジーなどは全く読まないのですが、実際に読んでみると見事にはまってしまいました!
ただ、「これ、みんな読めるのか?w」
という漢字が多くて、少し読みにくい、と思ってしまいました。
カクヨムには読み仮名をつける機能があるので、それを使ってみてはどうでしょう?まだ冒頭しか読んでいないので、もし後のほうの話で、読み仮名が使ってあったらすみません。
ありがとうございました!

★★ Very Good!!

世界に災厄が近づいても、互いに争い、解り合おうとはしない人類。そこに人間の業や欲深さがしっかりと現れている。バトルシーンは迫力十分。さすが力をいれておられるだけあって、緊迫感があります。主人公も、武骨な武人タイプという感じで、あまり昨今のファンタジー小説には見られないキャラ。だが、そこが新鮮で良かった。
ただ、少し戦闘回が多すぎるかな?とも感じましたが、そこは個人の感想によるところが大きいので、気にならない人は気にならないかも。

★★ Very Good!!

 ダークファンタジーってどんなんだろう、ちょっと重いのかなと思って読ませていただきましたが、いつの間にか読み進んでました。時間的な余裕がないのでまだ途中ですが、続きはまた読ませていただきます。
 とにかく引き込まれる作品です。

 ちょっと残念だったのが改行位置。PCでは問題ないのですが、スマホで読むと変なところで改行が入ってしまって、電車などでの移動中はちょっと読みにくいと思いました。
 作品内容に関係のないところで申し訳ありません。逆にケチをつけるところってそれくらいです^^;

 皆さんもぜひ読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

そこが終末を迎える世界であるならば、人々は手を取り合い、生き残りの道を模索する。そうあって欲しいというのが、大平の世を生きる我々の人情であるが――希望的観測という誤謬だろう。
本作では、逼迫した状況でありながら、人間同士の争いが絶えない世界観が描かれている。『凶星』『黒い霧』『魔物』――人類が対処すべき問題を前に、国を動乱に陥れる策謀が蠢き、一触即発の事態が延々と続いている。
そんな鬱屈とした世界を舞台に、主人公アラケアを筆頭にしたアールダン王国の面々は、明日への希望を求め戦いを続けている。

『退廃的世界感』『ダークファンタジー』を銘打つだけあり、グロテスクな描写や、不気味な魔物、陰惨な展開などが多く登場するものの、それ以上に私は本作から『熱い』ものを感じた。それを語るにはまずシステマチックな部分に切り込まなければいけない。
 特徴的なものとして、テキストが非常に読みやすいことが上げられる。これは字の文から、セリフ文に至るまで意図的に揃えられたものであると感じた。これは読者に『勢い』をつかせることに成功している――と同時に、一人称でありながら、場面場面の描写が非常に巧みだ。それは登場人物たちの脈動感ある動きを想像させるのに一役買っている。ゆえに、明日を切り開くために戦い続ける彼らの姿に『熱い』ものを感じた――というわけである。

長々と書いてしまったが、非常に現代読者に向いた、良質なファンタジー小説であると私は思う。ダークな世界感が苦手な方も、是非一読して欲しい作品だ。

★★★ Excellent!!!

 初めてダークファンタジーというジャンルを読んだのですが、とても読みやすく、それでいて素晴らしい文章力や表現力で感動しました。まさにファンタジー作品の王道、とも呼べる作品です!
 ファンタジーや冒険ものが好きな人にこそ、この作品……読んで欲しいです!!

★★★ Excellent!!!

はじめは慣れない単語が多く出て来て戸惑うものの、慣れるとグイグイ惹き込まれます。ダレるところがない。キャラ同士の小さい関係と、国同士の大きい関係など大小の設定がしっかりしていて、安定感があります。
個人的には必殺技が多種あるなか、短剣の技のように、なぜその技をそこで使う必要があるのか、というのが明確だといいかなと。殺さずに戦闘不能にするには影で潰す技ではなくこれしかない、みたいに。
妖精鉱やそれで作られた武器を拝領するなど、男心をくすぐられる要素が多く、今時珍しく硬派なストーリー、よって一歩引いた視点ではなく感情移入が楽しめます。続きが楽しみ。