滅びゆく世界のキャタズノアール

作者 斉藤タミヤ

320

124人が評価しました

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★★ Very Good!!

定型的なファンタジーの型から抜けることを考えられたように、独自の世界観をお持ちなのがよく分かりました。
文体もライトノベル向けになり、アニメを見ているようにスムーズに話が進みます。
作者様だけが創造された世界なので、更に世界観の緻密性が極まることを期待します。

★★★ Excellent!!!

アールダン王国の本格戦士アラケアは、騎士隊長であり友でもあるヴァイツとともに、反乱分子カルギデを追う。
しかしカルギデは狼の咆哮がごとき蹂躙の後、アラケアたちをある『地』で待つという。
そして、この世界を覆い尽くそうとする『黒い霧』の正体とは――。

シナリオの濃度が高いと感じた一作です。
この作品は、一読していただけるとわかるのですがシーン展開が非常に早い。
と同時に、視点を切り替えて主人公達を眺める敵や、スピード感あふれる戦闘シーンには、読者を満足させるだけのスペースを確保しています。
ギュッと閉じて、パアッと開いて……こういう夜光虫の羽のような変化を読みとれる物語です。

わたしはこの物語を読んで、実は『歴史小説』を思い出しました。
司馬遼太郎の『坂の上の雲』とか、吉川英治の『三国志』です。
これらの小説も、シーンの展開がきわめて早い(それこそ長い旅路や越山が行間で終わる)。
なぜなら、シナリオが重厚にセッティングされているから。
そして、読者にはどうしても見せたいシーンを、作者がイメージしているから。
ゆえに、それ以外のシーンをスパッと切る強みがあるのです。

本作の『読者に見せたいシーン』とはおそらく、熱い戦いのシーンだと想像しました。
キャラクターの振り回す武器も多種多様。
ルーンアックスに六方棍。
必殺技も、『ここぞ!』という場面でぶっ放してくれる。
ゲームで例えると……、ボス戦です。
シナリオには、ボスのステージに向かって登っていく感覚を覚えます。

また、本作のシナリオ上の特徴として、二重の目的が挙げられます。
一つは、人間同士の闘争。
もう一つが、世界という運命との闘争。

完全なるファンタジーです。
正面勝負の、骨太ファンタジーです。

この作品は、長い時間をかけて、日々の楽しみに加えていただきたい。
特に長期休暇の学生さんにお勧め。
一日一日、本作… 続きを読む

★★ Very Good!!

本格的なファンタジーですね!
売っている本のようななめらかで明確で無駄のない文章が凄いです!
とても長いお話で、構想と想像、描きたいものが心の中にが溢れているんだな、と感じました。ふだんはファンタジーをあまり読まない私にも、勉強になりました!

★★★ Excellent!!!


非常に引き込まれる導入でした。雰囲気と設定が最初から重厚であると感じられる作品だと思います。多くは語られていませんが、その行動だけで主人公(たち)の立ち位置などがわかり、これから繰り広げられていく物語が楽しみになっていきます。

ぜひ、一度読まれてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

★世界に迫りくる脅威と言われて貴方は何を思い出すだろうか? 圧倒的な軍勢による侵略と言うのはある意味定番だろう。未知の病原体に寄るパンデミックもそうだし、人知を超えた未知なる生命体や存在による無慈悲な蹂躙・殺戮も想定される。それらには様々な形式があるだろう。
★登場人物たちの前に絶対的な絶望感で存在し、物語世界観の根っ子に根を下ろす形で圧倒的存在感を示す形式の脅威がある。それが『世界の終焉』である。どうあがいても、なにを立ち向かってもどうにもならない。主人公たちを含む人間たちはじわじわと生存圏を脅かされ為す術無く滅びゆくしか無い。そうした形式で物語が始まるスタイルを【世界終焉系】と呼ぶ
★代表的な物として、腐海が人類を脅かす〝ナウシカ〟巨人に人間が捕食される〝進撃の巨人〟遊星爆弾と放射能汚染で地上を奪われた〝宇宙戦艦ヤマト〟
★いずれもがスケールの大きい長編ドラマであり、いかに人間が矮小で非力であるかを突きつけながらも、それに対し必死に食らいつき戦いなおも敗北し、それでも再び立ち上がる姿に我々は強い共感を得る。なぜなら――『たとえ滅びると判っていても、人間は尊厳を持って生き残ることを望む生き物だからである』

★本作において人間たちは、魔物を生み出す〝黒い霧〟に襲われて滅亡の危機にある。そして、その黒い霧をもたらすのは50年周期で世界に迫る〝凶星・キャタズノアール〟――だがその因果関係はおろか、対策すらおぼつかない。ジリジリと黒い霧に生存領域を削られる状況にあるのだ。
★だがその黒い霧と凶星についての謎をめぐり、2つの国家勢力が抗争を繰り広げることとなる。それがアールダン王国とギア王国だ。権謀術数が交錯し、時には恐るべき剣技がしのぎをけずりあう。そして追い詰められた人間たちによる集団抗争劇が幕を開けるのである。
★単なる謎解き冒険譚に陥らない、確かなストーリー構成力が光る… 続きを読む

★★ Very Good!!


キャラクターや風景が見える。
音が聞こえ、空気を感じる。

「まるでその場に放り込まれたかの臨場感!」というのが映画の宣伝でよくありますが、まさにその言葉がぴったりな作品。

日頃ファンタジー要素が強い作品を読むことが少ない私でも、この世界観に入りこんで楽しめました!
続きも読みます🕊


★★ Very Good!!

黒い霧からモンスターが生み出されるのは、映画『ミスト』を連想しました。だけど、騎士道のような無骨溢れるスピリットは、クラシカルな中世ファンタジーが好きな人なら、ハマるでしょうね。読者層は大人向けを狙ってる印象です。他の方がすでに書かれているように、必殺技がカッコイイです。技名は、読んでみてからのお楽しみということで。

★★★ Excellent!!!

黒い霧に覆われて滅びゆく世界という設定が絶望的でそれをどう克服するのかという興味を惹かれます。
主人公が圧倒的に強いのも爽快感があります。
次々と強い敵が現れるのですが、戦いの中で新たなる力に目覚めることで勝利します。
最終的な敵がどんな存在なのかは謎ですが、主人公なら勝利するはずという安心感があるので楽しんで読めます。
主人公に恋する女性の存在も気になるところです。
暗い設定ですが、最終的には無残なラストにはならないはず。
カタルシスを味わうためにそこまで付き合ってみれば満たされるはずです。

★★★ Excellent!!!

第六話まで読ませて頂きました。
ダークファンタジーというところで、私自身、マンガで例を上げれば「ベルセルク」、ゲームでしたら「ダークソウル」といった世界観は大変好きなので楽しませて頂きました。
私の作品にも言えることなのですが、こういったシリアス路線の作品は読者側目線になった場合最初の取っつきが鈍くなりがちで、その辺りは同じように苦労をされているだろうなと思います。
文章的にもおかしな点は特に無くしっかりと書かれていますので、安心して読むことが出来ました。

また続きを読ませて頂こうと思います。

★★★ Excellent!!!

 実にマッチョな登場人物とストーリー。恥じらいもなく真っ向勝負で叫び声とともに繰り出される厨ニな必殺技が実に男の子。男臭い物語の中でも、華を添える女性たちは皆美しい。でも漏れなく強い。物理的に。それもまた実にマッチョイズム。ライトノベルなんていう単語が存在しなかった時代の外国のファンタジー小説や、黄金期なんて呼ばれてた時代のジャンプ漫画を読んでるような気分で楽しめるいい意味で泥臭い作品です。

Good!

この作品の特徴は、とにかくシナリオの温度が熱い! これぞ男の世界!
武器の唸る音、ド派手な必殺技、そして現れる強大な敵!
主人公は武骨ながらも、やはり血が滾るタイプで、読者を惹きつけてやまない。
最近(私も含めて)リアルな描写だの、ご都合主義がどうだの、小さくまとまっている小説が増える中、あえて独自路線を走り、さながら漫画のような流れには粋すら感じられる。
中二病を敬遠しがちな君も、敬遠せずに是非読んでみよう。待っているのは本当の男の世界だ!


★★★ Excellent!!!

作者様がゲーム制作をされていたころからファンでしたが、今回まとまった時間があったので一通り読ませていただきました。
最初はカタカナが多いな、と少し疲れる印象でしたが読み込んでいくとそれも慣れてきます。やはり過去の経験もあってか、細かく練られた設定とストーリー、キャラ間の掛け合いや言い回しから雰囲気を生み出すのが非常に上手いなと感じます。情景描写やその場の表現においても無駄が少ないので、すっと入って来るようで読みやすい。盛り上げ方やキャラクター作りには他作品の漫画やゲーム等の影響も受けているのかな、という印象がありました。
フリゲ作品においても作者様は突き抜けた厨二、と言うのを持ち味として感じていましたが、それがいかんなく発揮されているのが良いですね。しかしフリゲと比べると戦闘や攻略などのノイズがなく話の内容だけを味わうことが出来るので、一ファンとしてかなり楽しませてもらえました。こちらの方が才能を活かせているのではないでしょうか。
非常におすすめできる作品です。今後も更新期待しております。

★★★ Excellent!!!

レビュー書かせてもらいます。

とりあえず言いたいのは、この話、読みやすく、サクサク最終話まで読むことができました。作者の表現力がうまいことが滲み出ていますね…。

ネタバレをしてはいけないので、詳しいことは言えませんが、読めば読むほど引き込まれていく話になっています!

是非みなさんチェックして見てくださいね!

作者の方は更新頑張ってください!

それではー!



★★★ Excellent!!!

本作は、剣と魔法の世界だが、夢や希望の象徴として剣と魔法があるわけではなく、それらは、人類が黒い霧の災厄を乗り越えて生き残るために必要な道具にすぎないものだとして描かれているように感じた。それは何故か。
夢や希望の象徴を他に見たからである。それが主人公だ。彼は頑強である。だが、彼も人の子であることに変わりはない。当然ながら命を懸けて戦う中で葛藤しないわけがないのである。けれども彼は前に進み続けるのだ。その姿が見えるようで胸が熱くなる。読者の皆様には彼がどのように生き残っていくのかを見てもらいたい。わたしはそのように考えている。

★★★ Excellent!!!

少なくともこのタイプの小説を、私は初めて読んだ。

そこまで多く小説作品を読んでいる方ではない私ではあるが、
知る限り、新たな挑戦の試みが随所に垣間見える作品である。

ストーリーのテイストとしては、ダークファンタジーと作者が謳っているだけあり、
ファンタジー要素の強い西洋風なキーワードが多く登場し、主人公であるアラケアをどんどん巻き込む形でシリアスな展開が繰り広げられていく。
しかし、シリアスなストーリーでありながらも、相棒ヴァイツと協力して敵を倒していく様や、相棒を信頼し切っているようなセリフ回しが楽しく、読んでいて上手く重々しい雰囲気が緩和されている。
一度読み始めると、先が気になって仕方がなくなるストーリーとなっており、
まさしくそれは少年誌を読んでいるような感覚に陥る。

先で話した、新たな試みという意味で一番感じる点は、この作品。何と主人公アラケアが「俺」視点として語っていく物語となっているのだ。
それも、回想をしているような語りではなく、今まさに起きている様子がリアルタイムで「俺」が語っていくというストーリーの運び方だ。
私は今までこのような作品に出会ったことはなく、正直なところ最初に読み始めた時は、戸惑いを隠せない部分もあったのだが…。
あくまでも「俺」視点を貫き語られていくストーリー展開に、自ずと感情移入するようになり、
まるで自分が今戦っているかのような没入感に、早い段階からとらわれるようになった。
今となっては迫り来る敵と早く「戦いたくて」仕方のないような中毒症状に陥っている状態だ。

連載スピードも比較的早く、作者の脳内で今どんな未来を物語に落とし込んでくるのか、今後とも密かに期待している作品である。

また、この作品のもう一つ注目すべき点がある。
いわゆる擬音語という言葉を、戦闘シーンにおいてのみ積極的に取り入れている点に、私は度肝を抜かされた。… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

自分、普段はダークファンタジーなどは全く読まないのですが、実際に読んでみると見事にはまってしまいました!
ただ、「これ、みんな読めるのか?w」
という漢字が多くて、少し読みにくい、と思ってしまいました。
カクヨムには読み仮名をつける機能があるので、それを使ってみてはどうでしょう?まだ冒頭しか読んでいないので、もし後のほうの話で、読み仮名が使ってあったらすみません。
ありがとうございました!

★★ Very Good!!

世界に災厄が近づいても、互いに争い、解り合おうとはしない人類。そこに人間の業や欲深さがしっかりと現れている。バトルシーンは迫力十分。さすが力をいれておられるだけあって、緊迫感があります。主人公も、武骨な武人タイプという感じで、あまり昨今のファンタジー小説には見られないキャラ。だが、そこが新鮮で良かった。
ただ、少し戦闘回が多すぎるかな?とも感じましたが、そこは個人の感想によるところが大きいので、気にならない人は気にならないかも。

★★★ Excellent!!!

ダークファンタジーは重くて読むのが辛いといつも思ってますが、この小説はそんなに読むのが辛いとは思わずにすらすら読むことが出来ました。
きっと読む側が疲れないように工夫して書いているのかなと自分は感じました。
気になった点が必殺技?を叫ぶ時にその技名にルビ振りをしておけばもっと読者の方が増えるのかなと思いました。
これからも頑張ってください

★★ Very Good!!

 ダークファンタジーってどんなんだろう、ちょっと重いのかなと思って読ませていただきましたが、いつの間にか読み進んでました。時間的な余裕がないのでまだ途中ですが、続きはまた読ませていただきます。
 とにかく引き込まれる作品です。

 ちょっと残念だったのが改行位置。PCでは問題ないのですが、スマホで読むと変なところで改行が入ってしまって、電車などでの移動中はちょっと読みにくいと思いました。
 作品内容に関係のないところで申し訳ありません。逆にケチをつけるところってそれくらいです^^;

 皆さんもぜひ読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

そこが終末を迎える世界であるならば、人々は手を取り合い、生き残りの道を模索する。そうあって欲しいというのが、大平の世を生きる我々の人情であるが――希望的観測という誤謬だろう。
本作では、逼迫した状況でありながら、人間同士の争いが絶えない世界観が描かれている。『凶星』『黒い霧』『魔物』――人類が対処すべき問題を前に、国を動乱に陥れる策謀が蠢き、一触即発の事態が延々と続いている。
そんな鬱屈とした世界を舞台に、主人公アラケアを筆頭にしたアールダン王国の面々は、明日への希望を求め戦いを続けている。

『退廃的世界感』『ダークファンタジー』を銘打つだけあり、グロテスクな描写や、不気味な魔物、陰惨な展開などが多く登場するものの、それ以上に私は本作から『熱い』ものを感じた。それを語るにはまずシステマチックな部分に切り込まなければいけない。
 特徴的なものとして、テキストが非常に読みやすいことが上げられる。これは字の文から、セリフ文に至るまで意図的に揃えられたものであると感じた。これは読者に『勢い』をつかせることに成功している――と同時に、一人称でありながら、場面場面の描写が非常に巧みだ。それは登場人物たちの脈動感ある動きを想像させるのに一役買っている。ゆえに、明日を切り開くために戦い続ける彼らの姿に『熱い』ものを感じた――というわけである。

長々と書いてしまったが、非常に現代読者に向いた、良質なファンタジー小説であると私は思う。ダークな世界感が苦手な方も、是非一読して欲しい作品だ。

★★★ Excellent!!!

 初めてダークファンタジーというジャンルを読んだのですが、とても読みやすく、それでいて素晴らしい文章力や表現力で感動しました。まさにファンタジー作品の王道、とも呼べる作品です!
 ファンタジーや冒険ものが好きな人にこそ、この作品……読んで欲しいです!!

★★★ Excellent!!!

はじめは慣れない単語が多く出て来て戸惑うものの、慣れるとグイグイ惹き込まれます。ダレるところがない。キャラ同士の小さい関係と、国同士の大きい関係など大小の設定がしっかりしていて、安定感があります。
個人的には必殺技が多種あるなか、短剣の技のように、なぜその技をそこで使う必要があるのか、というのが明確だといいかなと。殺さずに戦闘不能にするには影で潰す技ではなくこれしかない、みたいに。
妖精鉱やそれで作られた武器を拝領するなど、男心をくすぐられる要素が多く、今時珍しく硬派なストーリー、よって一歩引いた視点ではなく感情移入が楽しめます。続きが楽しみ。