若き刑務官が奮闘する、まさに神がかりの本格推理小説!

『天才とは緻密であること』という言葉を聞いたことがあります。
この作品を読み終わって、その言葉を思い出しました。

閉鎖的な刑務所という空間で、物語は巻き起こります。
鮎京(あゆきょう)さんという刑務官が主人公なのですが、彼がある猟奇的殺人事件に立ち向かうというストーリー。

二転三転する推理に、刑務官や警察官、医師たち関係者が翻弄され、ミステリーは進んで行きます。
物語の鍵となる、二人のユリカ。謎は謎を呼び、事件の概要が見え隠れする。
そして表れた、衝撃の真実とは……。

真実は思ってもいない方向へ動き、関係者の人生をも揺るがす時。。
立ち塞がる驚愕の真実に、その時私たちならどうする?
これは小説だからなんて笑ってたら、頭一つ超えた悪人にしてやられるかもしれませんよ。

刑務所の内部をここまで調べられて、重厚でありながら楽しめる人間ドラマを書き上げたこちらの作家さんに驚くばかりです。

鮎京さんや他のキャラクターたちの仕草や喋り方、それぞれに性格が滲み出ていて情が湧きました。引き込まれたという意味です。

徹夜覚悟の手に汗握る、本格推理小説。
ぜひ、皆様も圧巻の読書体験を!

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