本当にそれが存在するかのようで……

霊感のあるホラー漫画家・結菜と、イケメンの隣人・颯馬が謎解く心霊ミステリです。


霊視と一言で言っても、実際そんなのよくわからないと思っている方へ。
作者さんが綿密に調べたオカルト系の知識と幅広い分野の雑学が、リアルと霊界の狭間を垣間見せてくれます。

こちらの作品は流行りの心霊系ミステリでありながらどこまでも論理的で、ラストはカタルシスを感じるほどに。

霊視から始まるエピソードは、様々な伏線を呼び、絡み合い、たどり着いた場所は悲劇と一言で語るには驚愕な結末でした。

私的には家にまつわるお話がとても興味深かったです。
人は家も愛してるんだなと素直に思えて、その自分の感情に気づいてハッとなりました。

ネタバレになりそうなので詳しくは書けませんが、主人公ふたりの掛け合いも楽しく、読者の知的好奇心をくすぐる内容となってます。

エンターティメント性に優れた熱量たっぷりの感動系ミステリ。
ぜひ、ご堪能ください。

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