概要
誕生日の夜、あの日の「約束」を果たすため、あいつが目の前に現れた。
五十歳の誕生日を迎えた沢村恭平は、家族と一緒に過ごすために早々に仕事を切り上げ、家路についていた。しかし、恭平の自宅の前には、煙草をふかしながらうろつく不審な男の姿があった。初見にも関わらず恭平の名前と誕生日を知るその男は、消息不明だった小中学生時代の同級生だった。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人生は正しいかではなく、美しいか否か
50歳の誕生日に再会したのは中学の同級生。
タイミングの悪い再会に戸惑う主人公でしたが……。
暗い過去を持っていそうな中学時代の友人。
急な誘いを断ることが出来ずに、一緒にお酒を飲みに行くことになります。
現在、普通の幸せを手に入れて生活している主人公からしてみれば、家族とお祝いしたかった。
でも、それは今日じゃなければいけない約束。
主人公には忘れていた小さな約束でも、それを支えに生きてきた友人がいたとしたら。
あの日から、それぞれの選択を繰り返し、それぞれの道へ進んだ男たち。
ふたりの手に入れた未来が、どのように明暗を分けたのか──。
優しい世界を書かれるイメージの作者さんですが…続きを読む