二人の想いは大河のように壮大なものでした!!

 物語は、人間の体に宿った精霊と戦地で出会った男との恋愛物語です。

 が、ただの恋愛物語ではありません。ベースとなる世界は戦場であり、その描写がエッジの効いたタッチで描かれていますので、息を飲んで読む感覚に包まれます。

 この物語の本質は、ジャングルを横断する大河のような壮大な話だけではなく、むしろその水面下を流れる濁流のような心理描写にあるかもしれません。

 戦地がベースであるため、生々しい描写もありますが、だからこそ、過酷な環境で出会った二人が惹かれ合う姿は、生を求めるように強く惹かれてしまうのではないでしょうか。

 一話としては長い文字数ですが、途切れることなく叩きつけられた作者さまの想い、ぜひみなさまもご一読されることをオススメします!!

その他のおすすめレビュー

水葉直人さんの他のおすすめレビュー134