四季折々の北国で始まった一つの縁。神様が下したジャッジに感動です!

今回、カクヨムコンテストに参加されると知り、いつものように一気読みからのレビューになります。(本編完了の時点です)

物語の内容は、北国を舞台に家同士が互いに利益を見込んだ、いわゆる政略結婚を目的としたお見合いからスタートします。

結婚に関しては家のしきたりに従うことを決められていたヒロインですから、どこか他人事のようにお見合いに参加します。そこで出会った相手も、家の目的を背負っているわけですから、恋愛感情が芽生える余地はありません。

にもかかわらず、最後は本当に胸が洗われるような感動に包まれてしまいます。決して予定調和な恋愛ではなく、正直なところ殴りたくなるようなキャラも出てきたりと波乱万丈ですが、きちんとラストに向けて解決していく流れは、感動以外に表現がないと思います。

そんな感動ドラマに仕上がった理由に、徹底したキャラクターとドラマの設定にあります。かなり細かい設定が随所に活かされていて、料理に例えるならふんだんに隠し味をきかせたということになると思います。

ストーリーのメインに位置づけられる「縁」にまつわる流れも、ラストの感動に大きく関わっていると思います。

読みどころは、ヒロインが初めてキス(未遂かも?)されるシーンです。そこで揺れるヒロインの心をたった二行で表してありますが、その威力は本作品に登場するリーサル・ウェポン並に強烈で、一瞬で物語に引き込まれることになりました。

と、長々と書いてしまいましたが、最後に、本作品は女性向けとは思いますが、男性でも抵抗なく楽しめます。というより、老若男女問わずに楽しめると思います。その理由は、「縁」が持つ不思議な魅力を描いてあるからだと思いました。

不思議な神様がつなげた一つの縁の物語。ぜひ、多くの読者さまとの縁があることを願います。

漁船が色々と意味を持って登場しますが、その締めくくりの漁は最高に素敵でした!