夫婦の形を模索する女性の本心を見た気がしました。

こちらの作品、一言でいうと『夫婦の形に潜む女性の本音』だと思います。

旦那の浮気から始まる展開は定番とはいえ、そこからラストに向かう流れは一筋縄ではありません。

キャラクターや夫婦の設定も絶妙で、単なる浮気かと思ったら実は……、という流れに一気に引き込まれます。

最初に断りを入れますと、男女世代別でかなり賛否両論あるかと思います。一見したら綺麗にまとまって終わっているのですが、ラストに語られる本音をよく読むと、そこには生々しいリアルな女性の本音が見えてきます。

なので、夫婦の形に対する賛否うんぬんよりも、なぜこの形にしたのかという点に着目して読めば、そこに本当のメッセージがあるのかなと思いました。

ドロドロとした愛憎劇とは一味違う女性の怖さ。ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

※作者さまの狙った感想にはなっていないかもしれませんが、既婚の男性という立場からすれば、「やられた!」という怖さが一番強く感じましたので、今回はその点に絞っての紹介とさせていただきました。

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