切ないからこそ、『綺麗』で『儚い』余韻を残すのかもしれない

水の精霊が肉体を得て、男性と結ばれる『異類婚姻譚』です。

水の精霊であるミンと、医者であるヒデキは出会い、一緒に過ごすうちに恋に落ち、そして二人は暮らして、子をもうけ……。
家族として過ごすのですが。

ただね。
場所が……。
場所が絶望的に悪すぎる。

ミンとヒデキが出あった場所は、『戦地』。
二人に付きまとうのは、硝煙と地雷原と銃弾。

ミンが選び、そしてヒデキが「うれしいな」と言ったその選択。
途中から、「……まさかな。これ、大丈夫だよな」と思いながら読み進めました。

ミンの選んだ道に、幸多からんことを。

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