美と腕力と幸運で、幸せを掴みとれ!

「大公の妃だって狙える」と称えられる美貌をもちながら、控えめな胸と、ぜんぜん控えめでない性格の所為で、妹に結婚を先越された貧乏貴族の娘ゼリスリーザ。従妹と兄弟たちからの”嫁き遅れ”評を見返すべく、虎視眈々と機会を狙う彼女の前に、絶好の縁談が与えられた。国交を結んだばかりのルオーゼ王国、その国王に贈られる愛妾に、というものだ。
うすい胸を期待と野望に膨らませ、愛妾に立候補したゼリスリーザだったが、そこには甘くないライバル達と、もっと甘くないお国事情が待っていた――。


ふざけた紹介で申し訳ありません。薄胸の威勢のよい女性が大好きなもので、つい。
物語冒頭から、親族たちにいろいろ貶められるヒロインですが。そこは我らが(?)ゼリスリーザ、全く敗けておりません。”自称”公国一の美貌と、腕力と、持ち前の幸運を武器に、自ら運命を切り拓いていきます。

実は『いばらの咎』と同一の舞台の物語。二つの作品の差異を描きわける作者様の筆力も、楽しみです。

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