傲慢な人間と、それでも人間を疑わない人形。
- ★★★ Excellent!!!
ある意味では一途ともとれる、人形達の主人への忠誠。
それを利用する人間の傲慢さ。
それらを明確に指し示す作品であると同時に、人の存在意義とは何かを問いかけてくる。
人間は誰しもが代用の効くものでは無いのか、自分は何の為に生きるのかを考えさせられる。
ただ、この作品を読んで僕が思ったのは、『少なくとも自分自身だけは、自分にとって代用が効かないものだ』ということだけです。
なら、その考えを起点に、他人が自分にとって、また、自分が他人にとってどういう存在なのか、分かるかもしれない。