人形たちが持つ、主への愚かしいほどの忠心に胸が苦しくなります

暗く、重く、悲しいお話です。グロテスクな描写が多くあるにも拘わらず、高潔で無垢な世界が構築されています。

主に尽くす人形たちは、痛々しいくらい純真で愛おしい。
暗澹とした物語だからこそ、美しいもの、温かいものが際立って見えるような気がします。

よい物を読ませていただきました。

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