これは野望なのか。無謀なのか。
前回この挑戦を知ったとき失礼だけどそう思った。こんな無茶なことをやり始めてどうするんだろう?
私がカクヨムで作家様方と交流を持ち始めた初期に知り合った人だったから、勝手な仲間意識でもってハラハラしながら電柱の影から挑戦を眺めていた。しかし彼はやり切った。立派だった。感心した。
そして再びこの企画の始動を知ったとき。懲りない人だなあと思った。だけど二度目だから楽しく拝見できるだろうと安心して読ませてもらっていた。甘かった。
前回は中だるみや空虚感を感じてそれが心配だったが、今回はそれとは真逆の熱量にとてもとても心配になった。上手にインターバルを取っていたけど、キャラの崩壊が垣間見えたときにはこちらが読むのが辛くなってしまった。
投げ出したっていいんじゃないかな。いったんお休みにしてもっと自分の執筆を優先したっていいんじゃないかな。
しかしそんなお節介な心配をよそに、彼は再びやり切った。前回以上の意義を持って。
おめでとう。あなたの前に道はできる。あなたの後から仲間が続く。
そして今度は私たちが、あなたの作品を待っています。
「作品読みます」系の自主企画は多かれど、ここまでの責任感とクオリティを持って完遂される企画はないんじゃないでしょうか。
ジャンル、字数問わずで集まった82作品を完読し、それぞれの作品について感じたことを本当に率直に書かれております。
ご自身でもあくまでも好みかどうかであると仰っていますし、実際「感想」なのですから好き嫌いの問題である感想もありますけれど、それでも読む側からの視点が各作品で詳細に語られ、良い点悪い点ともにとても参考になりますし興味深いです。
加えて、毎度感想の前後にはエンターテイナーな遠藤様ならではの(企画とはほぼ関係ない)日常系のつぶやきが書かれており、これもまた感想の更新を楽しみにさせてくれます。
そして、ご自分の琴線に触れた数作については、映画の予告編を見るようなあらすじやハイライトを詰め込んだ紹介文を書かれており、作品の雰囲気をいいとこどりで楽しむことができます(しかもまさに予告編のように、結末が気になり作品を読みに行きたくなるようなまとめ方をされているのが憎いです)
大抵の「読みます」企画では、参加しても実際に読んでもらえる保証すらないものが多いし、読んでもらえても企画者様などが感想を残してそれで終わり、という形が多いと思います。
そんな中、こちらの企画は上記のように企画参加者のみならず参加していない人でもとても楽しめる内容になっているし、参加者も自作以外の感想も読みたくなるような内容になっているという、本当に素晴らしい企画なのです。
結果的に900万字以上を読みきった遠藤様は前人未到の域に達していると思いますが、自主企画の開催を考えている人はもちろん、カク人、ヨム人、すべのカクヨム人におすすめしたいです。
かつて、これほどまでにアツい読書感想文があっただろうか——!
『あなたの作品を紹介させてくださいH(はいぱぁ〜)』!
(↑タイトル画像ズームイン+クローズアップ。なんかSE付けて!)
これは、もはや単なる感想文・紹介文にとどまらない、筆者の知識と感性で鋭く切り込んだ魂の傑作!
すべての感想に想いが込められてます。
例え、どんなに読むのがツライ作品であっても、どんなに嫌いなキャラ・作品であっても投げ出さず、最後まで読み、感想を書かれています。
(つまり、拙作なのですが(^^; )
企画者・ 遠藤孝祐さんの、命を削って、読んで、書かれた、すべてがお宝です。
他の作者さま作品への感想であっても、自分のことのように拝読し、自作品への振り返りとすることも出来ました。
応援コメントのやり取りも興味深かったり。
合わせて、書き手にとって、貴重なお宝となるでしょう。
数あるWeb小説の中では埋もれがちであったり、公募の評価シートももらえるとは限らない、ズバッと感想や評価なんてもらえる機会はほとんどない中で、この方だけは、ちゃんと言ってくれる。
書き手必見!!
多くの方の目に触れて欲しい企画です!
紹介してる人は同じなんですけど、前回と今回では集まった作品も違いますし、ちょっとまた違うテイストの「あな紹」(雑な略し方)です。
作品に対する気持ちのぶつけ方が、手探りだった前回に比べきちんとしている(すいまっせん)と感じるのは、読む順番と感想スタイルをくじで引くことにした、たるまない緊張感が功を奏したのでしょうか。
とはいえ、ゴールが見えて来てからが遠いのは今回も同じようで、疲労感が滲み出ています。
良いこと言いたい感想の時に引いたくじが特殊「S(スケベ)」だったり、書き切れませんが熱血からツンデレからS(サド)からオカマからゴリラまで(!!)人格七変化は見ものです。ギャラリーとの応援コメの応酬も面白いですよ。
こう振り返ると力の入り所も見所もいっぱいですね。
しかれど私の脳裏には、片手にダンベル持って、気分転換に音楽をかけながら、物語の高まりと共にシャウトし、パピヨンをはべらせて文字に目を走らせている、野村周平と船越英一郎を足して2で割った(つまりカピバラ)顔の読書の魔人(オニ)が垣間見えるのです。
ひと回りもふた回りもキャパシティの大きくなった筆者を唸らせる作品が、今回はあったのでしょうか!?
100作品には欠けますが、バラエティに富んだ紹介で数十作があっという間でした。
(ギャラリーは、筆者の40分の1しか読んでいないのですから)
この道のりが遠藤さんの血肉になることをお祈りします。
さて総評も楽しみですが、まずはゴール!あとちょっとですよ!!
この企画に参加させていただけて本当に良かった! まずはお礼を言わせてくださいね。
自主企画で寄せられた膨大な作品たちを作者様が真摯に丁寧に読んでくださり、更には凄まじく的確なご意見ご指摘をいただけるという作品集です。
まさかこんなにきちんと作品に向き合って貰え、ここまで素晴らしい批評がいただけるなんて! 企画に参加した方はみな一様に驚愕しているに違いありません。私もびっくりしちゃいました。
そして参加していない方もぜひ! ただの作品紹介にとどまらない、一つの作品としても十分に楽しく読みごたえのある作者様の文章力、世界観、そのパワーに圧倒されてみてください。
超おすすめです!
自主企画「あなたの作品を紹介させてくださいH(はいぱぁ~)」
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054885224390
の感想文作品です。
大長編も最終話、あるいは最新話まで、しっかり読んで、しっかり感想を書かれる遠藤様。
既に、数百万文字を読んでらっしゃいます。本当に頭が下がります。
読んだ文字数だけでも凄いのに、感想が実に素晴らしいんです。
読まれた作品の作者様ご本人だけでなく、その作品を読んでいない人にもためになるアドバイスがたくさん! (作者様には申し訳ない気もするのだけれど)作品を読んでいなくても分かるように、的確に作品を説明されているので、グサグサ刺さります。
だいぶ、無理をされている御様子。どうか、お体を大切になさってください……。
自主企画によって集められた作品を企画主様がじっくりと読み、向き合って紹介してくれる素敵な作品集です。
読む順番はくじ引きで、どういうテンションで紹介されるかもくじで決まるという恐ろしい企画ではありますが。
時に楽しく、時に面白おかしく、時におちゃらけて……。
と書くとふざけているように見えますが、紹介や作品への切り込みは一級品。真っ向勝負で読み解いて、きちんと考えてくれているんだなというのが読み取れる真摯な内容で。
くじ引きなど楽しませてくれつつ、ためになるというボリューミーでエンターテイメントな中身となっております。
そして忘れてはいけない次回予告。
サービス精神たっぷり&しっかりとしたご紹介。
これだけで読み物としても楽しめるのに、興味をひかれた作品とここから繋がることもできるという、一石二鳥な無敵企画です!!
レビュー。
カクヨム上でのレビュー。
時に簡潔に、時に重厚に物語を紹介する文章だ。
私は「理不尽に理不尽を重ねた要求を遠藤様に突き付け、反応を伺った」という、かのいたずら好きの神・ロキよりも憎まれる自信がある行動を行った。
その結果。
遠藤様は、本気で返して下さった。
重厚なBGMの似合う文体で、かつ、私が依頼した通りの辛辣なレビュー。
これほどのレビューを書ける人間が、いや、「書けると宣言し、かつ、実行に移せる」人間が、何人いることだろうか!?
当然と言えば当然の反応だが、遠藤様は、私に対して物申す点もいくらかあった。
だが、それすらレビューのスパイスと化しているのだ。
当然、私の作品に限らず、どの作品のレビューも恐ろしいレベルである。というよりも、そう簡単には真似できない。
この゛レビューを集めた゛作品。
私こと黒騎士が、自信を持って紹介する。
どうか……どうか皆様、ご一読くださいませ。