ココロイキとオロカシサは似ている

 これは野望なのか。無謀なのか。
 前回この挑戦を知ったとき失礼だけどそう思った。こんな無茶なことをやり始めてどうするんだろう?
 私がカクヨムで作家様方と交流を持ち始めた初期に知り合った人だったから、勝手な仲間意識でもってハラハラしながら電柱の影から挑戦を眺めていた。しかし彼はやり切った。立派だった。感心した。

 そして再びこの企画の始動を知ったとき。懲りない人だなあと思った。だけど二度目だから楽しく拝見できるだろうと安心して読ませてもらっていた。甘かった。
 前回は中だるみや空虚感を感じてそれが心配だったが、今回はそれとは真逆の熱量にとてもとても心配になった。上手にインターバルを取っていたけど、キャラの崩壊が垣間見えたときにはこちらが読むのが辛くなってしまった。
 投げ出したっていいんじゃないかな。いったんお休みにしてもっと自分の執筆を優先したっていいんじゃないかな。
 しかしそんなお節介な心配をよそに、彼は再びやり切った。前回以上の意義を持って。

 おめでとう。あなたの前に道はできる。あなたの後から仲間が続く。

 そして今度は私たちが、あなたの作品を待っています。

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