興国の歴史に埋もれた英雄たちの物語

長い物語の中に、魅力的な人物がたくさん出てきます。

私は本文露出の多い、ニルとネーヴァと言う2人の少年とフィンと言う少女に注目して読み進めました。

読み終わって、これはニルとネーヴァの、それぞれのフィンへの(歪んだ?)愛の物語であり、最初から最後までフィンの野望の物語であったと思います。

少年二人の愛も、少女の野望も、最後にはすべて達成されます。これをアンハッピーと感じるかハッピーエンドと感じるかは好みが分かれると思いますが。
3人とも、それぞれが目指した通りの、幸せな最期だったんじゃないかと。

きっと現実にも、スポットライトを浴びずに埋もれていった英雄たちがいるんだろうなと思いを馳せながら。

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