恋と愛と憧れと嫉妬と美しいもの醜いもの、そこから浮かぶ物語

最新の44話まで読んでのレビューになります。
どこにでもいるような女子大生の結花、彼女がカフェで出会った時雨さんに恋することから始まる物語。

ですが普通の恋の物語ではありません。男性だと思っていた時雨さん、実は女性で……という冒頭から始まり、徐々に時雨さんを取り囲むミステリアスな面々が次々とあらわれ、さらには結花にもいろいろと取り巻き連中が現れ……と物語はあれよあれよと転がっていきます。

予測不能のストーリーはもちろん、キャラクターの面々が個性的でとにかく先が気になります。
さらにこの物語の語り口!主人公の結花の一人称で語られていくのですが、どこかフワフワとした結花のかわいい・楽しい・おかしい性格が前面に出ていてとにかく魅力的なんです。
でも結花は可愛いだけでなく、女性らしい一面もあるわけで、そのあたりのギャップにリアリティがあふれています。

さらにさらにこの時雨さんの魅力的な人間性、彼女を取り囲む男性陣のなんともカッコいいコト、そしてちょっと屈折している感じがまた読んでいて楽しいのです。

この個性派ぞろいのキャラクターたちが引っ張る物語は山あり谷あり、笑いあり、涙あり、楽しさあり、切なさありの豪華な内容です。

現在物語は佳境に入ったところだろうと思います。
ぜひ最初の一ページをめくってみませんか?
女性はもちろんのこと、男性も楽しめる、面白い物語です。

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