蜂蜜添えフルーツケーキと濃い珈琲のようなbitter & sweet

小柄で可愛い普通の大学生だった結花が、まさか女性を好きになるとは本人にも予想外だった。
かわいいもの大好きなクールな時雨さんも、いつしか結花を小動物以上の存在に思えていき……

憧れから、戸惑いながらも恋へ、恋とは言い切れないものへと変わっていく。
甘く、可愛く、進んでいくのかと思いきや、時雨さんに関連する複雑で衝撃的な事情が判明する。

人とは決して型に嵌らないものであり、それが周囲には理解出来ないであろう希少なものだとしたら、どう受け止めたらいいのか。
受け身だった結花が考えた、或は時雨さんたちの行き着いた結論とは——

甘さとほろ苦さに浸り、個人的には大変ツボだったカクテルと音楽に酔い痴れながら、拝読しました。
個性的な登場人物たちと丁寧に描かれたその心情、先の読めないストーリー展開が興味深く、いろいろと考えさせられた深い物語です。
是非、最後まで読んで欲しいです。

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