さらっと読めて一喜一憂! 恋愛物バイブルのぞいていきませんか?

「中高生の皆さん向けに大長編『源氏物語』を現代の話し言葉に【超訳】しました。
朝読向けに1日1000文字程度ずつにまとめました。
平日更新、4月新学期から3月の学年修了までの1年で『源氏物語』全五十四帖をご案内します」

こっ、これはッ! なかなか出来ることではありません!

作者さんがこのような思いで取り組まれた『1000文字源氏物語♬』は、話し言葉なので、古文の教科書や参考書をガン見するより内容が頭に入ってきやすいです。
中高校生の方々、休み時間や休日などお時間のある時はもちろん、通学中や朝読書にいかがでしょうか?

元中高生の方々には、読んでいくうちに「ああ、そんなエピソードあったあった!」「どんな女性だったっけ?」など記憶が蘇ったり、改めて当時の文化や生活様式がわかったり、学生の頃とは別の発見や楽しみ方があること請け合いです。

また、平安時代は現代の常識とはかけ離れてるとはいえ、現代と変わらない人の心の機微にも触れられ、ハラハラドキドキ、「ええ〜! どうなっちゃうの!?」「ううっ、切ない……」などとても興味深い、恋愛物のバイブルとも言える『源氏物語』。

古文の材料として学校で習う一部分だけ触れるなんて、もったいない!

どのエピソードもたったの約1000文字。
さらっと読めて、一喜一憂。
意外とコメディ回や、あの光源氏とは友情を貫いた女性もいたりと、知ってみると面白い。
より詳しく知りたくなった時は、作者さんの『【超訳】源氏物語 ~いつのころだったかしら?~』や『【別冊】源氏物語 ~俺はいつでも本気だぜ?~』等もお勧めです。

一読者として、源氏にはツッコミを入れずにはいられない。
どんな目線で読んでもあたたかく受けとめてくれるお話です。
是非のぞいていかれませんか?


※「episode18 ふたりの女性と娘のこと  松風」までを拝読後のレビューです。
引き続き、読ませていただきたいと思います。

その他のおすすめレビュー

かがみ透さんの他のおすすめレビュー264