【朝読】 1000文字源氏物語♬

桜井今日子

第一部 華やかなる恋絵巻 

episode1 壮大なSTORY        桐壺

1.1 源氏パパと源氏ママの恋

 おはようございます。

 ご入学・ご進級おめでとうございます。新学期! ですね。

『1000文字源氏物語』にようこそ♬

 今日から3月の学年修了までに『源氏物語』を読破! とまではいきませんが、「なんとなくあらすじは知っている」くらいにはなれると思います。


 新型コロナウィルス予防対策でまだ登校できない生徒の皆さんもいらっしゃるかもしれませんね。よかったらご自宅で【朝読】してみてください。

 の皆さん、お仕事の合間に【朝読】はいかがでしょうか。もちろん【昼読】でも【夜読】でも構いません。


 朝読の時間にお気楽お気軽に楽しんでいただけるようにまとめました。

『源氏物語』を身近に感じていただけたらとても嬉しいです。


「源氏物語ってタイトルは知ってる!」

 有名ですものね。作者はわかりますか?

「紫式部! だよね?」

 正解ぴんぽん。諸説ありますが世界最古の長編小説とも言われています。


「でも古文オリジナルはとーぜん読めないし、現代訳も難しそうだから内容は知らな――い」

 そんな生徒さんが多いかもしれませんね。予習も参考書も必要ない『1000文字源氏物語』ならどうでしょうか。

「朝読で読んでみよっかな」

 彼女はこまちちゃんと言ってこの春高校生になりました。


 では一緒に『1000文字源氏』始めましょうね。


 時は西暦1000年ごろ。平安時代。場所は京都。

 おひなさまのような衣装を着ていた時代よね。


 現実リアルでは安倍晴明が陰陽師を極め、藤原道長が権勢をふるっていたころね。『源氏物語』はフィクションだけれど、実在する場所やモデルとなった人や事件もあるみたいなの。

 

 ではタイムトリップ♬ 記念すべき第1章第1話。楽しくいきましょう♪


🌟episode1 桐壺ざっくりあらすじ

 平安時代のある帝とお妃さまの恋物語。このふたりから産まれるのが光源氏。幼くして母を亡くした源氏が理想の女性を探す物語のはじまり。


【超訳】桐壺

 源氏 誕生~12歳 藤壺の女御 14歳~17歳 葵の上 16歳


✈✈✈Let' go to SenmojiGenji


 いつのころだったかしら? たくさんいるお妃さまたちの中で、帝から愛されるとってもステキな女性がいたのね。彼女の名前は桐壺の更衣きりつぼのこうい。帝のお妃になるにはそんなに身分は高くなかったんだけど、亡くなったお父さんの遺言でお妃になったの。でも実家からの経済的援助がなかったから、宮中では肩身も狭く、心細く、彼女にとっては帝だけが頼りだったと思うのよ。


 帝には当時の慣例としてお妃が何人もいたんだけれど、ひときわ控えめで可憐な桐壺の更衣だけを特別愛したの。他のお妃さま達が「私がイチバンよ!」って帝の寵愛ナンバーワン争いをする中で桐壺の更衣は、

「今のままで十分幸せ。神様がくださっただけで幸せなんです」

 なんて微笑むから、そりゃ落ちるわね、帝も。


 帝をとりまく皇族の方、貴族の方々など男性陣も

「まあ、見ていられないほどのラブラブぶりですな」

 なんて冷やかしながらも、とう(当時の中国)では楊貴妃というお妃に夢中になりすぎて国を滅ぼしてしまった皇帝もいたからなぁ、そんな風にならなければいいんだがなぁ、と心配したのよ。


 こうなると面白くないのは他のお妃の方々よ。妬まれた桐壺の更衣はいじめられるようになってしまい、ひどい嫌がらせを受けるの。いつの時代も同じねぇ。

 それでも帝の寵愛ぶりは変わらず、やがて桐壺の更衣は帝の御子を身ごもるの。


To be continued ✈✈✈



◇どうでしたか? 『源氏物語』のオープニングは源氏のパパとママの恋物語から始まったのです。当時は一夫多妻制で帝にも複数のお妃さまがいました。


「こういう後宮モノってラノベにもあるよね」

 そうね。帝の寵愛を独占するお妃さまとそのお妃さまを蹴落とそうとする人たち。帝はますますお妃さまを溺愛。確かに今も同じような設定の物語があるわよね。


 今日は短めでした。明日から本格的に『1000文字源氏』していきますね。



NEXT↓

1.2 源氏誕生&源氏ママお別れ



☆こまちのおしゃべり

 わたしね、ツイッターやってるんだ。今日の『1000文字源氏物語』のことをチョーざっくり書いてるの。よかったら遊びに来てね(^_-)-☆

「こまち@1000文字源氏物語」がアカウントだよ♪




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