1.2 源氏誕生&源氏ママお別れ
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
他の方々の
「流産してしまえ」
「生まれるにしても女の子でありますように」
なんて呪いのような願望もむなしく、桐壺の更衣は男の子を出産。見たこともないような美しい赤ちゃんなの。
帝にはすでにお子さんがいらして、その皇子の母である
出産したあとも帝の桐壺の更衣への寵愛は変わることなく、彼女とその若君だけを溺愛したのね。だから弘徽殿の女御の怒りもおさまらず、相変わらず桐壺いじめも続いて、愛されれば愛されるほど桐壺の苦しみも増えてしまうカンジなの。
桐壺の住んでいる御殿(桐壺)は帝のいらっしゃる清涼殿まで行くのに他の女御たちの御殿の廊下を通らないといけないの。他の女御たちは桐壺の更衣ばかりが帝から呼ばれるから、通り道をわざと汚しておいて衣装を台無しにしたり、ある廊下で扉を閉めて鍵をかけて閉じ込めたりなんてこともしたの。すると帝は自分の清涼殿のすぐ近くの御殿にいた人を他に移して桐壺の更衣のお部屋にしちゃうの。するとみんなはますます桐壺を恨むようになるの。そのうちにとうとう桐壺の更衣は心労で倒れてしまうの。
「死の旅だって一緒に行こうと約束した私達なのに、あなたが私を置いていくなんてことはしないだろう?」
帝は悲しんで桐壺の更衣にすがったわ。桐壺の更衣も死を直前に、愛する帝に命がけで歌を贈られたのよ。
~ 限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり ~
(命には限りはあって、お別れしなければならない今はとても悲しいけれど、本当に私が行きたい道はあなたと生きる道なんです)
こんなに早くお別れしなければならなくなるなら、あなたのためだけに生きたかったのに……。そう思ったらしいわ。
ふたりの願いもむなしく、桐壺の更衣はそのままお亡くなりになってしまったの。若君はまだ3歳だったのよ。
悲しみに打ちひしがれる帝だったのだけれど、母親そっくりの顔立ちの若君の存在に慰められたわね。
To be continued ✈✈✈
🖌Genji Waka Collection
~ 限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり ~
桐壺の更衣が死の間際に桐壺帝に贈った歌
◇光源氏が産まれて、ママの桐壺の更衣が亡くなってしまいました。
上記の桐壺の更衣の詠んだ歌が『源氏物語』に最初に登場する和歌です。
「源氏物語って和歌もあるの?」
そうなんです。『源氏物語』には800首あまりの和歌が登場します。印象に残る歌を"Genji Waka Collection"として紹介していきますね。
「わたしね、かるた部に入るの!」
競技かるたね。紫式部もこまちちゃんと同じ名前の方も百人一首に選ばれているわよね。充実した部活動生活をね、こまちちゃん。
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1.3 憧れの人との出逢い
☆こまちのおしゃべり
『1000文字源氏物語』は土日お休みです♬
そのかわりっていうワケじゃないんだけれど、NHKで『いいね! 光源氏くん』というドラマが放送されているの。平安貴族の光源氏くんが令和にタイムトリップ♬
現代のOLさんに面倒見てもらうことになるんだけれど、チョー面白いの! 全8回、毎週土曜日深夜放送なの。ぜひ見てみて!! 抹茶ラテフロートに感動した源氏くんが和歌を詠んでSNSにアップして「いいね!」を大量ゲットしちゃったりしてるの。マジウケるんだけど!
千葉雄大くんが光源氏役なの。なぁんかちょっとズレてて(それが平安っぽいのかな?)イケメンな光源氏くんなんだよね。
ウチにも来てくれないかな、源氏くん。
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