本格的なSFアクション+感動的な「愛」の物語
- ★★★ Excellent!!!
コンバットナイフ、パラベラム弾、そして、グレネードランチャー!
この作品で使用される武器の名前を見ただけでも、胸が熱くなる人は少なくないはず。
美人スパイ「タチバナ・キッカ」が襲い来る刺客たちをぶっ倒していく、痛快なSFアクションです。
舞台は「三つ目の核」で国家機能が停止し、帝国軍政府の統治下に置かれている未来の日本を思わせる国(作中では日本とは書かれていません)。国家解放を求める反乱軍の台頭により、現在まで内戦状態が続いている。
天才医師である「川島」は「生態義肢」と回復促進薬である「アニュスデイ」を開発した。
しかし、不幸な時代の中で、それは「人間兵器」をつくる技術として応用されてしまう。
被験体第1号となったのが、内戦孤児となっていたタチバナ・キッカだ。
この物語には、もう1人の主人公と呼ぶべき人物がいる。
医療行為として生体義肢を移植された、元自衛隊員のクドウ・ケイイチ。
キッカとケイイチは、それぞれの目的のために、拘束された川島医師の救出に向かう——。
次々と迫り来る危機、手に汗握るハード・アクション!
美人スパイといえば、これも欠かせない、お色気シーンもあり!
一方で、息が詰まってしまうことがないように、癒やし系のキャラも上手いバランスで配置されています。
さらに、SFアクションとしてだけでなく、川島医師の娘である「ハルカ」とケイイチの恋、キッカが持っている家族というものへの憧れなど、恋愛、家族愛の物語としても楽しめます。
番外編がまた素敵なので、そこまで含めてぜひどうぞ!