思わず「いいね!」したくなる。大人の恋愛、音楽、飯テロ

「恋愛のこういう場面、あるある!」
「この曲、いいね!」
「こんな部屋に住んでみたい!」
「この料理、美味しそう!」

そんな共感のポイントがたくさん用意されている作品です。

ヒロインの飯倉花音は29歳の地味OL。彼氏いない歴=年齢ではないものの、恋愛に奥手になっている。「恋がしたい。処女を捨てたい。自分に自信を持ちたい」。

そんな花音が、ブラスバンドでドラムを叩いていた経験を買われ、職場の社員と関係者で結成されたバンドに加入することになる。黒田食品ジャズクラブ、略して「KSJC」。ジャズ、ポップス、ロックまでを幅広く演奏する、アマチュアながら人気のバンドだ(作中で演奏される楽曲は、リンクされたYoutubeの動画で聴くことができます)。

さらに花音は、バンドのバリサックス担当の男性社員とシェアハウスで暮らし始める。

音楽活動と初めての共同生活。変化がなかった毎日にハリと緊張感が生まれ、花音は少しずつ垢抜けていく。そんな彼女に、トロンボーン担当の男性が思いを寄せる。

大人の恋を知っていく花音。アマチュアからセミプロへの道を歩んでいくKSJC。

スーツが似合う大人たちの人生がハーモニーになっていく——。

自信を持ってオススメできる恋愛小説です。

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