胸の高鳴るグルーヴをあなたも 現代のシンデレラは自らの手でビートを刻む

人生に彩りを添えるものって何でしょう。
音楽? 恋? それとも美味しいごはん?
大丈夫、全部ここに揃ってますよ!

この物語は、地味な箱入り娘OLだったヒロイン・花音が、ジャズバンドに加入したことをきっかけに、自分の力で人生を歩んでいこうと変身を遂げるシンデレラストーリーです。

一番の見どころは、何と言ってもライブのシーンでしょう。
活き活きと演奏するバンドメンバーたち、実在する楽曲で組んだセトリ。会場の空気感までもが伝わってくるようで、とてもわくわくします。

花音の恋愛模様にも要注目!
29歳ながら未だ処女という奥手さから、相手との関係がステップアップしていくことへの不安や戸惑いがすごくリアルです。
三田村さん派か夏目先生派に分かれることかと思いますが、私は絶妙なクーデレ三田村さん推しです。

そして外せないのは飯テロ要素。
バンドの打ち合わせやデートなど、シーンの要所要所に食事描写がさらりと挟まれていて、生きた人間の日常を感じます。

人生を可もなく不可もなく何となく生きるだけなら、不満も不自由もそんなに感じないのかもしれません。
でも、自分で進む方向を決めて一歩を踏み出せば、もっともっと広い世界に飛び出せる。
迷ったり悩んだり、苦しくなったりもするけれど、その先にはきっと素晴らしい景色が待っている。
そんなことを実感できる、魅力たっぷりの作品です。

ただいま、恋もバンドも大盛り上がり。
続きが楽しみでなりません!

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