世界が死に覆われてしまっても

剣道部に所属している上町邦彦は、幼馴染のユミと自転車で帰る途中、祖父に「病気か?」と突然意味深な問いを投げかけられる。
そして、次の日、世界は動く死体だらけになっていて……。

邦彦の視点で描かれていく本文の心情描写がとても丁寧で、ひとつひとつの表現がその場の様子を的確に伝えてくれて想像しやすいです。

正吉おじいさんがとにかくカッコよくて大ファンになりました。

邦彦が少しずつ覚悟をもって成長していく様も、状況がきちんと描かれているため無理なく自然に感じました。

物語自体は比較的王道かと思いますが、非常にキャラが良く立っていて、リズムもテンポもよく、闘う彼らを心から応援したくなる作品です。

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