幼い日の思い出を共有できる、贅沢さと切なさを味わえる物語です。

 タイトルから、雨の風景を想像しながら拝読を始めました。いけませんね。このような先入観は。
雨と飴に込められた、二人だけの世界を覗き込んだ幻想に包まれる文章の表情は、雨に濡れる楽しさや、探し物に注ぐそれぞれの思いが美しく、雨のように切なさと、途切れていなかった絆を読む側に潤いを与えて下さいました。

 素敵な物語を、ありがとうございました。

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