第8話 それは因縁か宿命

「まったく、あの母親ヅラのフェアリーも役に立たんな」

廃墟となった建物の多いビル街、その屋上にて、送られてきた電子報告書に目を通しながら、男はそう呟く。報告書には、先日行われた第七次フェアリー捕獲作戦において「戦闘時の負傷による撤退」という結果が示されていた。召喚士を持たずに活動のできるフェアリー。その存在を調査すべく、魔力制御学研究所に雇われている者によって何度か行われてきた。第四次作戦までで二組のフェアリーと召喚士が派遣されたが、一組目はサイファーを破壊されると同時に使役フェアリーが深刻なダメージを受け、使役フェアリーを損失。二組目はフェアリーの損失に加えて、召喚士が戦闘中にダメージが重なり、現在も治療を受けている。そして、三組目に抜擢されたのが、茨を扱うフェアリー、ルティアと、召喚士としては幼すぎる峰岸雄一の二人だった。だが、彼ら二人の戦果は上々だった。それまでは一方的にやられるばかりだっただけに対して、峰岸雄一の分析系の魔力特性のおかげもあり、二度に渡って勝利を収めていた。捕獲こそできはしなかったが、対象フェアリーの行動範囲を狭め、確実に追い詰めているのは間違いなかった。

 だが、先日の第七次作戦にいおいては、第三者の召喚士とフェアリーによって妨害を受け、作戦は失敗に追わっていた。まさか個人的にあのフェアリーを研究対象として狙っている者の中に、戦闘が行えるほどの実力を持つ者がいるとは、この時誰も信じられなかった。そもそも、通りすがっただけなのかもしれない。そうなればまだ、運が悪かったと言い訳もたつ。情けないことであるのは違いないが。

 だが、男はその報告書の中で気になる部分があった。

 妨害した召喚士は狭霧薙斗、フェアリーはレキナ。

 心臓が跳ね上がるような衝撃を受けた。まさか、こんなところでこの名前を目にするとは思いもしなかったからだ。

「狭霧薙斗……」

その名前は、男にとっては個人的にも因縁のある人間だった。だからこそ、その名前は目に飛び込んできた。

「……む? どうかしたか、マスター」

傍らにいた彼のフェアリーが、報告書の一部分を見て固まっていたマスターに声をかけた。端正な顔立ちに、淡い青色の長髪。喋り方にいたるまで、少女や女性というよりは、執事のようなイメージが先立つそのフェアリーは、凛とした表情のままマスターの反応を待っていた。

「覚えてるか、一年前に、俺たちに立ち向かってきたボロボロの召喚士とフェアリーだ」

「……ああ、あの雷使いか」

二人は静かに、その日のことを思い出していた。そして、しばらく空を

 フェアリーの名はリゼルタ。稲妻を扱う指名手配犯。

 男の名は輪倉彰わくら・あきら。召喚系の魔力特性に特化した、指名手配犯。

 二人は、一年前に起きた「フェアリー・インパクト」、その主犯である。

「折角だ。ルティアと坊主を退けるくらいには成長したあいつらの顔でも拝みにいくか」

ニィ、と笑った輪倉は、ゆっくりと立ち上がると、リゼルタと共に屋上を後にした。


 赤のフェアリー――スピサの調査に向かった日から役一週間。薙斗はレキナと共に璃子の元に訪れていた。相変わらず殺風景なビル街の中に佇む殺風景な研究所には、一週間前とは変わらぬ二人が待ち構えていた。

「やぁやぁ薙斗くんレキナくん。調査の方はお疲れ様だったようだね」

なぜこの人はどこか嬉しそうにこちらの危機を労っているのかはよく分からないが、薙斗は半ば適当に流すような形で応対することで余計な思考やストレスを抱えない方向に動くことにした。

「それはどうも。収穫はなかったですけどね」

結局のところ、薙斗は目立った収穫を得ることはできなかった。というのも、本来の目的であったスピサに関しては、相次ぐ戦闘のせいで結局まともに聞く機会を得られなかった。薙斗個人のせめてもの報酬は、ルティアというフェアリー個体との戦闘によるデータ収集ができたことだが、スピサのことを聞き出せなかったのはどうにももったいないという感想が最初に来る。

「どうせなら彼女に聞いてから戻ってくればよかったものを。まったく、人が良すぎるというのもまた、損ばかりする性格だ。人を良くすることより、気を利かせることを伸ばした方が、人間社会に放り込まれた時に便利なものなんじゃないか?」

やや早口でまくし立てられたものの、薙斗からすればそう豪語する本人も人間社会に溶け込めていたかも怪しいあたり、説得力には欠けるところであるのだが。

「お疲れーレキナー」

「リーシャ! 聞いて聞いて、スピサと今度お話しするって約束したよ!」

「おお、それはよかったねぇ」

まるで入りたての小学校で出来た友達のことを話すかのように、レキナは満面の笑みでリーシャと話をしていた。レキナにとっては、リーシャとの出会いは彼女の人生に強く色を塗る一因になっていた。薙斗にとってこれほどうれしいことはない。

「スピサとはまた今度話しますよ」

そう薙斗は、呟くように璃子に告げた。また近いうちに、きっとスピサと話をする機会は得られるだろう。あの性格だ。そう簡単に満足する回答を得ることができないかもしれないが、少しずつでも、距離を縮めていければ、と薙斗は思う。

「しかし、あの二人も仲良くなってくれてよかったです。レキナが笑顔でいてくれるのは、マスターとしてはありがたい限りですよ」

レキナとリーシャはなおも楽しそうに会話を続けている。行きと帰りに乗り継いだ電車やバスから見た光景の話。スピサの話。岩肌の露出した山を登った話。洞穴でしばらく眠り込むほど疲れてしまった話。ルティアと峰岸雄一の話。もちろん、そのほとんどについてはリーシャも薙斗やレキナから送られてきた映像データで確認している。それでも親身になってレキナの話を聞いているのは、どんな些細なことでも新鮮さと感動を覚えたレキナがそれを一生懸命に話してくるからだろう、と薙斗は思う。これまでの一年間、あまり遠出することもなかったし、それを伝える相手は、まったく同じ景色を見ていた薙斗しかいなかった。だからこそ、その光景の全てを知らない誰かに、自分の感じたことをぶつけていくことのできる相手を得られたレキナは、どんな時よりもイキイキとしている。

「そういえば、何か次の案件はあるんですか?」

薙斗は先ほどから少し口数が減っている璃子に向かって問いかけた。何か考え事をしていたのかもしれないが、人をからかい口調でいじってくることが多い彼女にしては、やけに黙り込んでいるような気がしていた。だからこそ話を振った。

 だが、璃子は反応を示さなかった。

「璃子さん?」

薙斗が再度璃子の名を呼ぶが、返事はなかった。考え事をしているにしては、随分と注意力が欠如しているように感じられる。いや、研究者として考えれば、それもまたある意味では必要なものだ。周りを気にすることなく自分のやりたいこと、したいこと、言いたいことを堂々と宣言し、餓死寸前の人が飯に食らいつくように研究に没頭する。彼女はそういう意味では、研究者としては薙斗よりも完成されているといえる。

「璃子さん、聞いてますか?」

だが、これ以上無視されるのも薙斗の精神的にはつらいものがあったため、薙斗は無理やり璃子の視界に入って真正面から璃子の名を呼んだ。

「おお……っと、ああ、なんだい、薙斗くん」

そのリアクションは、本当に薙斗の発言を認識できていなかったのであろう。それほどのリアクションだった。驚いて璃子が一歩足を引く程には、薙斗の視界内への出現が唐突だったらしい。

「何か新しい調査案件とかあるんですか?」

少し怒り気味の問いかけになってしまったが、向こうが反応してくれなければ話が続かないことも分かっていたので、薙斗もなるべく感情を抑えて会話を続けようと尽力はした――つもりではあったが、衝動というのはそう簡単に抑えられるものでもなかったらしい。

「あ、ああ、そうだな、少し待ってもら――」

そこで、コンソールに指を置き、今にも動かそうというところで、璃子は動きを止めた。それと同時に、その目はモニターに釘付けになっていた。

「なに……そんな、ここが……!?」

かつてないほど狼狽える璃子。薙斗もそんな璃子の様子を見るのは初めてだったため、その驚きように逆に驚かされる始末であったが、その焦った口調は、彼女にとって何よりの危険信号であることを伝えていた。

「璃子さん、どうし――」

「幻惑偽装が破られた! 数は二人……! リーシャは部屋の奥へ!」

聞いたことのないほどの声を挙げて、璃子は振り返ってリーシャへと指示を下す。璃子は召喚士ではないが、召喚士ではなくとも魔力制御を行えるものは多い。その中でも璃子の持つ魔力特性は、物や人を別のものに見せる幻惑系の魔力特性だ。その特性をもって、これまでこの研究所を隠匿してきたわけだが、その幻惑による出入り口の偽装が破られた。幻惑偽装は、特定の紋様や数字などのパスアートと呼ばれる解除コードを用いれば、数十秒だけ偽装を解除することができる。薙斗とレキナはこれを使って、偽装をかき消すことなく中に入ってきたし、その偽装が再び展開されるのも確認していた。だが、今起きているのは、幻惑偽装の解除ではなく破壊。幻惑偽装に直接魔力を叩き込むことで偽装そのものを無理やり引きはがし、内部へと侵入してきた。

「そんな、一体誰が……!」

レキナが焦る璃子に詰め寄るように質問を投げかける。璃子は再びモニターに視線を戻し、告げる。

「この顔、見覚えがある……おそらく、輪倉彰とリゼルタ……『フェアリー・インパクト』を起こした召喚士とフェアリーだ」

薙斗とレキナが同時に目を見開いた。薙斗とレキナにとっては、彼らの存在は忘れることのできないものだ。全てが文字通り音を立てて崩れ落ち、得たものに対して失ったものの多すぎる、最悪の日。そして、それを引き起こした二人。

「ここは私がなんとかごまかす。君達もリーシャと共に――」

「いえ、ここにいます」

薙斗はきっぱりと璃子の申し出を断った。輪倉とリゼルタがどういう目的でここに現れたのか、その理由までは分かりかねる。だが、それでも、逃げることはできない。それはきっと、死んだ両親にも、レキナにも、薙斗自身すらも裏切ることのような気がした。薙斗にとって、それほどの相手だ。逃げちゃダメというよりも、逃げたくない。それはきっと、過去に誓った、レキナを守るということから逃げていることに他ならないからだ。

 だから、残る。

「私も、残ります」

レキナが薙斗の隣に並び立つ。レキナにとっても、彼らは対峙すべき相手だ。激昂し、我を忘れて暴走した結果、薙斗を傷つけることになってしまった、それほどまでにレキナにとって憎しみの対象だった。だが、少しでも感情を抑え、あの時のような惨劇を繰り返さないように。レキナの中に渦巻く衝動は、薙斗もその一端は感じられる。それでも、その全容までは理解しきれない。少しでもレキナが早計な行動を取ろうとしたならば、止めるのは薙斗の責務だ。今ここにいるのは薙斗とレキナだけではない。戦いには到底不向きな研究者とフェアリーを後ろに抱えているのだ。それを考慮しても、冷静に対処することがこの場においてどれほど大事なのか、薙斗は理解していたし、その思いも魔力を通じてレキナにも多少は伝わっているはずだ。

「来るぞ……おそらくセキュリティも破壊されるだろう……」

幻惑偽装でビルに入ってからはしばらく階段で上っていく必要があるが、この研究室に入るには部屋の前にあるセキュリティを解除する必要がある。だが、幻惑偽装を力づくで突破してきたところを見るに、セキュリティも破壊して無理やりに突入してくる可能性もある。最悪の場合、セキュリティのドアを吹っ飛ばしてくる可能性もある。薙斗は無言のまま、右手に魔力剣を形成する。いつ何が来たとしても、守りきれるように。最大の集中力をもって、その時を待つ。

 扉の先で魔力が動くのが、なんとなく感じられた。その感覚を頼りに薙斗は剣を振りぬく。研究室と外部通路を隔てるセキュリティドアが、盛大な破裂音のような音声を伴って多くの破片と共に吹っ飛んできた。薙斗の障壁が展開され、瞬きする間もなく、その障壁へと吹っ飛んできたドアが突き刺さり、勢いを失ったドアが床に向かって力なく倒れていく。そして、そのドアの向こうに、一年前に見たその顔がはっきりと映し出されていた。輪倉彰、そしてリゼルタ。あの時は薙斗とレキナはまともな状態ではなかったとはいえ、明らかに格の違う戦いを見せられた。その本人らが今目の前にいる。そのことに、薙斗は珍しく恐怖した。

「――一年ぶりの再会だというのに、随分と殺気立った魔力だな、狭霧薙斗」

その場で最初に口を開いたのは、輪倉彰だった。その声は一年前にちら、と聞いたそれと大差はなかった。彼らと直接会話をしたことはなかったし、こちらが名乗った記憶もなかったが、向こうはこちらの名前をしっかりと発してみせた。一年前から警察の目を欺き続けるほどの調査能力と逃走能力を持つだけのことはあるため、薙斗の名前を知っていたとしても不思議はない。

「そりゃあ、まさしく親の仇、ってやつだからな……!」

自然と、笑みが零れていた。だが、それは嘲笑や純粋な嬉しさや楽しさからくる笑みではなかった。ただただ、これからどうなってしまうのか分からない、という恐怖だった。人間、追い詰められた時、絶望に打ちひしがれた時に、笑うことしかできないほどの精神状態に陥る、なんて話を聞いたことをある。今の薙斗は、それに近い状態だった。建物一つを簡単に崩壊させるほどの力。そんな化け物のような人間とフェアリーが目の前にいるのだ。あの光景を直接見ておきながら、踏ん張っている自分を褒めてやりたいくらいだった。

「まぁいい。こんなところで戦うのもこちらとしてもやりづらい――二時間だ」

「え?」

薙斗は黙って輪倉の言葉を聞いていたが、彼の唐突な指定に一度聞き返すような形になる。輪倉は一度端末を操作すると、一点の住所とその場所の座標画像を提示してきた。

「お前さんにはいろいろと借りが出来てるからな。一度はっきりさせておきたいもんでな。もし来ないなら……」

「……来ないなら?」

薙斗は輪倉の言葉を復唱して聞き返す。輪倉はその復唱を聞くと、表情を変えないまま、告げる。

「第二の『フェアリー・インパクト』だ。事件現場は、このビルだ」

ある意味、多くのものを人質に取られたような状態だった。だが、宣戦布告をしてきた仇が目の前でそのチャンスを転がしてきたのだ。薙斗にとってもレキナにとっても、このチャンスを拾う以外の選択肢は考えられなかった。

「行くさ。言われずともな」

薙斗は盛大に啖呵を切った。その目には一点の曇りもない。その言葉と目を見て、輪倉は踵を返した。その背中を狙うことも不可能ではないだろうが、リゼルタがそれをさせるとは思えなかったし、そもそもここで戦闘しては二時間を待たずして「フェアリー・インパクト」の再来だ。薙斗にもレキナにも、手出しできることはなかった。

「レキナ、といったな」

去り際、リゼルタが口を開いた。レキナがそれに反応してリゼルタを凝視する。

「あの時はまともに戦えなかったし、お前がどうかは知らんが、私は戦うことが好きだ。マスターも似たようなもんだがな――だから、レキナよ。私はお前と戦うのを、楽しみにしているぞ」

端正な顔立ちに笑みを浮かべながら、リゼルタはレキナに告げる。それを言い残して、リゼルタは扉の影へと引っ込む。薙斗が警戒しながらそのあとを追うが、扉から顔を出すころには、先んじて去っていた輪倉も、たった今撤退したリゼルタの姿も見えなくなっていた。

「……まったく、君はとんでもないやつだな、薙斗くん」

呆れたように璃子が頭を掻きながら薙斗に話しかけた。

「いくら因縁のある相手とはいえ、フェアリーと召喚士の起こした最低最悪の事件を引き起こした張本人だぞ。そんなあっさりと挑戦を受けるなんて、さすがにどうかしていると思うがね」

だが、呆れる璃子に対し薙斗はさも当然のように返した。

「因縁とかそういうのよりも……ここが狙われるのがいやだっただけです。レキナが手に入れた、大事な場所ですから」

リーシャと話すレキナの姿を見ているうえで、この場所を標的にされていると知って、動かない薙斗ではない。レキナを守ること。レキナの笑顔を守ること。レキナが笑顔でいられる世界を守ること。それは、薙斗の中における最大の行動原理。それを脅かすならば、相手がだれであれ、戦う理由として不足はないのだ。

「まぁ、君がそうしたいというなら私が止める理由はないさ」

璃子がなおも呆れたような表情でそう告げる。人質からの許可も出たことだ。そうと決まれば、これから先の方向性は決まった。

「レキナ……戦い、行くの?」

部屋の奥で身を潜めていたリーシャが輪倉達がいなくなったのを見ていそいそと出てきながら、レキナに話しかけた。

「うん。多分、結構分が悪い戦いかもしれない。でもね、リーシャ」

話しかけたはいいがうまい言葉が見つからず俯いていたリーシャに、レキナは諭すように話しかける。その言葉に、リーシャはゆっくりと顔を上げる。

「私、マスターが戦うっていうなら、マスターを守りたい。そして、マスターも、私を守ってくれる。だから、ちゃんと帰ってくるよ!」

その顔は、恐怖でも怒りでもなく、純粋な笑みを湛えていた。相手を、リーファを心配させまいと、精一杯の笑みを向けていた。

「だからね、待ってて! ちゃんとマスターと帰ってくるから!」

笑顔のまま、右手を突き出し、親指を立てる。それを見て、リーシャもまた、見送る覚悟を決めた。レキナと同じように、右手を突き出し、その親指を立てる。そして、目に涙を貯めながら、今できる精一杯の笑顔で、声を絞り出す。

「うん、待ってる!」

レキナとリーシャは突き出した拳を軽くぶつけた。信じて、待つために。信じて、送り出されるために。


 窓なんて開いてもないのに、風が吹き込んできたような、そんな気がした。

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