概要
もしかしてこいつはストーカーなのか、あるいはもう少し霊的な何かなのか。
弓道部に所属する高校生、鳴海 直(なるみ あたる)は過去のあるトラウマを克服できず、部活を辞めようとしていた。
彼は弓道との決別のために向かった早朝の弓道場で、一人の少女と出会う。
その少女は人を食ったような性格をしていて、でもどこか憎めない。
彼女の目的は何なのだろうか。彼女はいったい何者なのだろうか。
ひと夏の幻のようなボーイミーツガール。たぶん救われる物語。
彼は弓道との決別のために向かった早朝の弓道場で、一人の少女と出会う。
その少女は人を食ったような性格をしていて、でもどこか憎めない。
彼女の目的は何なのだろうか。彼女はいったい何者なのだろうか。
ひと夏の幻のようなボーイミーツガール。たぶん救われる物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ストーリー、キャラクター、構成。三拍子揃った傑作!
非常に完成度の高い短編です。
過去の弓道の県大会で驚くべき好成績を残しながら、全国大会では一本も的に当てられなかったというトラウマから、弓道から遠ざかってしまった主人公が、退部を決意するところから物語がスタートします。
非常によく練られたと感じられる構成で、前半に仕掛けられたいくつかのミスリードが、結末に向けて収束していくところは、読んでいて「やられた!」と脱帽しました。
15センチのテーマの使い方も独特で、弓道の的のサイズを素直に使ってこないあたり、作者様の創作力の高さを伺わせます。
何より、肩肘張らない素直な青春小説らしさがとても好感が持てました。
是非ご一読を。