てるてるドラゴン、空の上

作者 近藤近道

今日の天気は晴れのち雨、ところにより一時ドラゴン

  • ★★★ Excellent!!!

てるてるドラゴン、空の上
「空を飛ぶ」ではなくて「空の上」とされたタイトルセンスに脱帽。
これによってドラゴンが自分の影響下ではなく、手を離れた存在として強く感じられました。

鳥子ちゃんの前に現れた非日常の龍は、彼女の日常での願望や不満を解消させます。
作中の鳥子ちゃんと陽介くんが水の中で龍と遊ぶシーンでは、思春期の中学生の「何かが特別な明日」への憧れと、広がる視野による現実への不安が入り混じった複雑な気持ちが非常によく伝わってきました。

繊細な中学生達が描く、晴れのち雨、ところにより一時ドラゴンの空模様を楽しめる作品です。
「てるてるドラゴン、空の上」 ……うーん。やっぱ良いタイトル。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

だれでも夢中になってしまう童話のような世界。
それを舞台に、中学生の心と体、感性と成長を繊細に描いた可愛い物語です。
優しい文体と、心に染みるストーリー、そしてなにより、細やかな遊び心がふんだんに盛… 続きを読む

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