最小限の字数で最大限に広がる世界

……といえば俳句です。私は専門家ではありませんし、愛好家というワケでもありません。
でもこの作品をすごく楽しむことが出来ました。
まずは冒頭に一句が提示されます。これをじっくりと眺め、短い言葉たちが紡ぎ出す世界にぼんやりと浸ります。
続いて現れるのが解説やちょっとした短編。
それを読むことで自分の見ていた情景とはまた別の世界が広がります。
そして冒頭の俳句に戻ってみると、また新たな世界でその俳句を眺めることになります。
この感覚がとても面白い作品です。
まだまだ続きが期待できそうなシリーズ。
たまにはのんびりとこんな世界を読んで見て欲しい!な作品です。

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