俳句(たまに短歌)を集めた作品集です。
どの俳句にも、丁寧な解説がついています。
俳句を味わい、そのあとで言葉に込められた作者の思い、発想に至った経緯など、幅広く楽しめます。もちろん、俳句の肝である「季語」についての解説も。
一句読めば、作者が奥深い思考の持ち主であることも、すぐれた作品であることもわかります。
五・七・五の短い言葉が、読者までも限界のない広い世界へと連れて行ってくれるのです。
私は俳句に詳しくはありませんが、ここに掲載された作品はどれも素晴らしいものだと感じました。
ぜひ、皆さまもちょっとのぞいてみてください。
最少の言葉で最大限の世界、感じてみませんか。
私は俳句や詩が苦手でした。単純に私の頭が悪いだけで、その深さや面白さに気付けない程の残念な脳ミソだったのです。
しかし、本作を読み俳句の素晴らしさに気付く事が出来ました。
作者の句を詠んだ心境や何故詠んだのかを説明して頂き、初めて面白いと思えたのです。特に、ここはこうすれば良かった等の後悔をされている姿が印象的でした。作っている最中の句。その後に冷静に句を見直した時の感想が面白い。言葉一つの深さが伝わります。更にコメント欄も必見でした。
様々な方の意見が俳句の素晴らしさを一層に引き出していると思いました。
これからは俳句や詩を毛嫌いせず、積極的に読んでいこう!
そんな気持ちにさせてくれました。
作者様。私に新たな楽しさを教えて下さり、本当にありがとうございました。
……といえば俳句です。私は専門家ではありませんし、愛好家というワケでもありません。
でもこの作品をすごく楽しむことが出来ました。
まずは冒頭に一句が提示されます。これをじっくりと眺め、短い言葉たちが紡ぎ出す世界にぼんやりと浸ります。
続いて現れるのが解説やちょっとした短編。
それを読むことで自分の見ていた情景とはまた別の世界が広がります。
そして冒頭の俳句に戻ってみると、また新たな世界でその俳句を眺めることになります。
この感覚がとても面白い作品です。
まだまだ続きが期待できそうなシリーズ。
たまにはのんびりとこんな世界を読んで見て欲しい!な作品です。
俳句かぁ……なんて思っている方々ちゃんと俳句と向き合った事がありますか?
実は、私も全然向き合った事がありませんでした。
この作品を読んだだけで、向き合ったとは言えないのでしょうが……正直認識を改めさせられました。
五・七・五の俳句から伝わる文字数以上の情報量。世界。想い。匂い。声。
――目からうろこです!
俳句一句で一物語。なるほど、これだけで物語になるには十分だとそう思わされました。私的にちょっと衝撃的な出会いでしたね。
偏見以前に『俳句ぅ?』とか思っている方々、一度この世界に触れて向き合ってみるといいですよ。