手を伸ばせば、その吐息にすら触れられるのに。今はそれが叶わない。

 ある意味、タブーな物語です。
近しい身内に思いを寄せる。家族に対する愛情ではなく、それは純粋な恋心。
取り巻くのは、当たり前の男女交際。なのに主人公・由哉の心は正直すぎて視線の先は、その思いは姉・瑞希に向いてしまう。
分かっていても、反らせない。
反らすほど、意識してしまうのが若い恋慕。

 焦がれる由哉の思いに、何度も頭を抱え、完結を迎えてなおも続きが気になる。素晴らしい物語でした。
恋愛のドキドキ感、タブーに挑む恋の行方に案内して下さって、ありがとうございました。

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