主よ、主よ、何故私を見捨てたもうか

作者 seal

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★★★ Excellent!!!

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信仰とは神からの恩恵を得たいがために行うものだが、当の神は何もしない。
当の神は何もしないが、神を想うことによって、何かしらの恩恵は得られる。
「神を想うこと」というのは、信仰とは違うようにも思えますが、どちらにせよ、パラドクスのように見えます。
神は無慈悲だが慈悲がある、というように見えます。
この作中のキリストは、その神という曖昧な概念を把握し、二人の盗賊、そして読者に説こうとしているのだろうと考えられます。
やはり、彼は救世主なのですね。

★★★ Excellent!!!

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説明のつけられない因果関係の「因」を想像によって創り出し、それを信仰することでよりよい「果」を得られるはずだ。
まあ、原因を外に求めてしまえば気持ちも楽ですからね。笑
やっぱり信じるものは救われる、ですね。

★★★ Excellent!!!

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この言葉を、遠藤周作は「旧約聖書 『詩編』 第22編」を暗唱していたにすぎない、と解釈していた。その解釈との差異におや? と思ったのだが、

とは言ってもね。救われるのが宗教だし、救われるのが信仰ってもんでしょう。この物語におけるナザレのイエスと、二人の盗賊は救われて死んだ。それが一番大切なこと。

神は、彼らを救ったのだ。

★★★ Excellent!!!

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 題名を見て、もっと暗くて重い話を想像しましたが、違いました。歴史より現代ドラマの感覚で読むことができます。神様について話すとう作品ですが、難しい話ではありません。宗教色も弱いです。
 会話がメインになりますが、その状況は過酷で、ラストには感動です。もし歴史が苦手だからという理由で、読むのをためらった方がいれば、是非ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

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生きるということは、いつだって辛く苦しい。
ならば、この生の責任くらいは神に背負ってもらおう、と彼は言う。
本作のキリストはなかなかにロックだ。
彼が人を惹きつけた理由は、案外こんなところにあったのかもしれない。
彼のそばにいる人は、少しだけ気持ちが楽になったことだろう。
人生にイエス・キリスト。神の子は最後まで陽気だった。