麺×SF×恋愛

 まずは、「ひとり1つの最高傑作」企画への参加ありがとうございます。

 さて、麺とSFというと真っ先に思いついたのがかの有名SF映画「ブレードランナー」(原作:アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)でした。冒頭で主人公がうどんを食べるシーンがあって。私がフィリップ・K・ディック好きだというのもありますが。
 この小説は恋愛ものですから、もちろんブレードランナーのような退廃的な世紀末感などない、むしろ現代に程近いような印象を受ける場面が多々ありました。
 特に主人公がラーメン屋の娘というのは初めての経験で、かえってコールドスリープの異質さ、100年の年月の長さが強調されており、意外性に富んだお話でした。
 恋愛ものではありながら、だらだらいちゃいちゃするのではない、爽やかさすら感じるような元気な感じが素敵でした。また、ニュース音声を入れることで、構成が分かりやすくなっているのも好印象でした。

 実は私は恋愛ものではバッドエンドかデッドエンドが好きなタイプなのですが、たまにはこういうハッピーエンドもいいな、と感じさせていただきました。
 ありがとうございました。

 ところで恋愛SFといえば新海誠監督の「ほしのこえ」がおすすめです。ぜひ一度ご覧になってみては。

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