一人の青年が、ソプラノサックスである曲を吹こうとする……その努力を軸に過去と現在が交錯します。必死で生きていく人物たちが愛おしく、少し哀しい。
イギリスに住んでいます。 短編『ヤムシラの林檎』と『砂糖はいかが。』は、やや系統が似ていて、食べ物から見るイギリス史。 『お片づけの依頼はエルムバンクま…
過去と現在。過去があるから、現在がある。ふとした瞬間に過去を思い出して、一歩踏み出す主人公。最後が爽快。泣けます。
ふと足を止め、サックスを習いたくなった理由が明らかになった時、驚きと悲しみに襲われます。 新しい1歩を踏み出すラストが印象的でした。
読み終わった後に、まだイントロだものと切なさだけではないモノが残りました。
たまたま見かけた広告のはずだった。けれどそれはきっとなにかしらの力が働いていた……実に意味深な冒頭から始まる物語に引き寄せられたのはおそらく読み手のぼく自身でした。どんな恋物語が展開するのだろ…続きを読む
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