まるで山崎俊夫の小説のように翳りを帯びた少年たちの愛憎が描かれていて、一気に引きこまれました。伝奇ホラーとしても、純文学としても秀逸で、整った文章と陰鬱で淫靡な雰囲気がまさにツボです。叶うことなら連作短編として、この時代設定の小説を他にも拝読したくなります。カクヨムの書き手の裾野の広さを感じられる、魅力に満ちた一作でした。
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