物語の葬儀でも、自分の事の様に哀しくて
- ★★★ Excellent!!!
第一章は、就職が決まらなかった春田俊介が、今迄見えて来られなかった事を、葬儀を扱う仕事に就いて、少しずつ開花して行く物語です。
活気あるお仕事の方の葬儀であっても、全体を通して、喧騒はあれども騒がしくなく、ゆるりとした桜の様に流れて行きます。
読経をしてくれた夏川さんが、水を打った様に綺麗にしてくれます。
仕事に人間模様は付き物です。
社長は、名刺代わりに黒のネクタイで、春田俊介をサポートします。
私は、自分の身内の葬儀とどうしても重ねてしまいました。
目頭をおさえる、心の準備が要ります。
とても読みやすかったと思います。
おすすめです。