舞台裏の熱狂

葬儀という、誰もが経験するけれど熟知しえない場所の裏側が覗けます。
故人を見送るしめやかな場面において、しかし舞台裏は熱狂する。
どれだけ多くの人が関わるのか実感できます。

本作は、そんな場所で生まれるドラマを濃密に、けれど前向きに描いています。

葬儀は重く悲しいものですが、本作では決して暗く沈み込むだけではありません。
残された人がどう生きるべきか、そのために何ができるのか。
誰もがそう考え前を見ます。
どこかユーモラスなキャラクターも相まって、一章は爽やかな終わりを迎えます。

お仕事モノとして、ヒューマンドラマとして、続きが楽しみです。

それと、作者の別作品『花纏月千(かてんげっち)』もあわせて読むと、葬儀に関してかなり詳しくなれそうです。

お仕事モノとして、ヒューマンドラマとして、続きが楽しみです。
更新頑張ってください!

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