甘い砂糖の背後に潜むものは? 結構、骨太な物語。

骨太と書きましたが、文字数が少ないので、サクッと読めます。
小道具に砂糖を採用してますが、女の子のキャピキャピお茶会の物語に止まりません。
近世末期のお茶会を舞台にしつつ、作品テーマは現代社会にも通じるものがあり、確かに歴史ジャンルですが、社会派小説の趣きもあります。舞台とする時代が違うので、ノンフィクションではありませんが、それに近いです。
ガールズラブっぽい面もホンの僅かです。塩味の料理を「甘党の方の口に合うかしら?」と出すみたいな感じで、それを毛嫌いして読まないのは勿体無いです。
短編にはMAX2つが信条なんですが、星3つ付けました。

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