甘いお茶会と思っていたら地獄の同窓会だった

18世紀の英国にて、久しぶりにお茶会を開く5人の女性のお話です。

和やかに始まったお茶会ですが、あるひと言をきっかけに微妙な空気が走ります。「お砂糖は何匙?」

なぜ、一見ありふれているようなこの言葉で、場の空気が変わるのか。その理由が、当時の歴史を下敷きにした物語として鮮やかに描かれています。


素晴らしくまいっちゃうお話でした。
もし私がその場にいたら、どうするのだろう。震えながら「とりあえず自分の畑を耕そうと思いますわ」とニコッと笑って胃薬を探すかもしれません。

卑近な例で恐縮ですが、同窓会を思い出しました。
当時の関係。今の立場。そして好きすぎる故の言葉のやり取り。もう本当にまいっちゃいます。

そして、短編小説でこんなにもまいっちゃう事をあれこれと考えさせてくれる見事なお話作りの手際にもまいっちゃうのでした。

素敵な短編小説を探している方であれば、ぜひ。

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