本当に知るべきことは。

これはすごい…

歴史上のある時点で確かにあった物語であり、その場にいたであろう人物の葛藤を見事に描き出しています。
そしてこれはそのまま、現代にも通ずる話。

奴隷制度や植民地に対して、それを享受する女性、行動する女性、この対比があまりにも鮮やかです。

1万字未満の短編ながら、伊藤計劃「虐殺器官」やジャージ・オーウェル「動物農場」などの作品群と通ずるテーマ性、踏み込んだ心理を描き出す。


さくっと読んでずしーんと思い、強烈な作品。
こういうのがあるからweb小説は面白い!

その他のおすすめレビュー

輝井永澄さんの他のおすすめレビュー166