ハッと膝を打つはず!

 あらすじだけを見ると、信長、タイムスリップ、戦国…と、拒否反応を起こす人は拒否してしまう文言が並んでいますが、ふと思う事が多々ある事に気付かされると思います。

 信長は「本能寺で討ち死に」と常識では知っているけれど、少し調べて見ると首級も死体も上がっていません。

 濃姫が文献に登場するのは非常に少なく、幼少期、晩年がほぼ不明の人物です。

 明智光秀も出身地すら確定しておらず、その最期も「百姓の落ち武者狩りに討たれた」とされますが、文献に残っている首級検めでは「その方法で確定できるの?」というくらいあやふやです。

 その歴史の間隙、フィクションの入る余地に、この物語は実によく組み込んでいると感じました。

 肩の力を抜いて、入り込むには抜群の相性を示してくれる物語です。

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