沈みゆくこの世界で

【あらすじ】
はるか昔、『天の子守唄』と呼ばれる天災によって多くのモノが海によって呑み込まれ、人や物、果ては技術や文化さえも海底に沈められた。かつて人々が築き上げた栄光は海の一部と化して、それらは遺物や遺構と呼ばれるようになる。

そして今なお海の浸食が進む世界で、人々は限られた大地や資源、遺構や遺物を利用して、細々と生活を続けていた。

そんな人々の中には海を渡り、遺物や遺構を探し求め、過去の技術や出来事を多くの者に広めようとする『渡り屋』と呼ばれる者たちがいた―――


※およそ7万5,000文字の中編小説となっています
2日に1回のペースで投稿します（17話分を想定）