面妖に綴られるホラーの連なる言葉

キャッチ見た瞬間で面白いと確信しました。さっそく三話まで読ませて戴いてのお薦めレビューとなります。

お面のお話……。ホラー好きならにやっとするかも知れません。しかし、この物語には、ある1文が織り込まれています。

「言葉には力が宿ることがあるからね。馬鹿に出来ない」

ただのホラーではない。言葉に力が宿る面妖なホラーです。なるほど、内容は怪談のようでもあり、近年のホラーラノベのようでもあり、純文学のようでもあり。昔話の懐かしさも感じる。
お面を中心に、多方面からの「面妖とは」を追い求め、言葉も大変丁寧に扱われているところに好感が持てました。

テーマ(面妖)がすでにしっかり据えられているので、読み手としては、「どんなお面のお話が?」とわくわくさせられます。

ときおり落語のような洒落たお話もあったり、ちょっとぞっとする展開だったり。人は色んなお面を被りますからね。
貴方も共感できるお面が見つかるかも知れません。

どうですか?面妖なホラー、是非ともお薦め☆☆☆で。

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