Baumkuchen

「これで、どうだ!」斧を振り上げて思い切りよく打ち込むと、大木が音を立てて倒れていった。遅れてドシンと地を揺らし、削りかすを啄んでいた小鳥たちが驚いて飛び立つ。倒れた木に歩み寄り包丁で輪切りにすると、甘い香りとともに年輪が顔を見せる。彼はお腹が鳴り止むのも待たずに、かぶりついた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る