宇宙

恒星、星団。彗星、銀河、大星雲。ゆっくりと流れる景色。星を数えるのに飽きてきた頃、美しさと醜さの境界を見失った。虚しくホワイトノイズを奏でていた通信機を切って目を閉じる。この宇宙服を脱ぎ捨てれば俺も無に還れるだろうか。上も下もない世界を漂流する身体。意識が薄れゆく中で、光を見た。

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