BBQ
瞑色の空に小ぶりな光の花が弾け、疎らに歓声が上がった。花は散り際に、河原の二人の顔を照らし出す。近くで見るには眩しすぎるのだ。堤防の石段に腰を下ろし、温くなった麦茶の紙コップを傍らに置く。川の方に目をやると、既に線香花火に移行している。すっかり日の落ちた空を仰ぎ、全部飲み干した。
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